栃木県と茨城県を走る真岡鉄道のSLの男性運転士が、運行前のアルコール検査で基準を超える数値が出たにもかかわらず、同僚がうその数値を記録し、乗務していたことがわかりました。

真岡鉄道によりますと、今年4月、SLの男性運転士(53)が運行前にアルコール検査をしたところ、会社の基準を上回る0.24ミリグラムが検出され、2回目の検査でも0.18ミリグラムが検出されました。

会社の規則では、3回目まで検査し基準値を下回れば乗務できますが、男性運転指令(43)が運転士の顔色や呼気のにおいを確認し問題なかったとして、3回目の検査を行いませんでした。

運転指令は0.00ミリグラムとうその検査結果を書類に記載し、運転士をSLに乗務させました。運行に影響はなかったということです。

運転士は会社の調査に「前日の午後8時までに缶ビール4本を飲んだ。乗務前にマウスウォッシュを使った」と話していますが、真岡鉄道は「重大な違反行為」だとして、運転士と運転指令、安全管理者の男性部長(53)の3人を懲戒処分する方針です。

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