レスリングにボクシング、空手、柔道、相撲の「5刀流」に取り組む高岡商業高校1年の堀田みず希さん。週末、レスリングとボクシングの2競技でインターハイ出場をかけて北信越大会に挑みました。異色の挑戦の行方は!
【おととい・レスリング】おととい高岡市で行なわれたレスリングのインターハイ・北信越大会。
全国切符をかけて決勝に臨んだのは、高岡商業高校レスリング部1年、堀田(ほりた)みず希さんです。
堀田さんと言えば…。
レスリングに。
ボクシング。
そして空手、柔道、相撲の、あわせて5つの競技で全国制覇を目指す「5刀流」少女です。
自宅には、数えきれないほどのトロフィーやメダルが並びます。5競技それぞれの練習に励み、休みのない毎日を送る堀田さん。
今、目指しているのがー。
堀田みず希さん:
「インターハイは、それぞれの競技で大きな大会になるので、そこで優勝することを目標に練習しているので」
大会日程がかぶった種目もあり、今回目指すのはレスリングとボクシングの2競技でのインターハイ出場です。
まずは、レスリング。
インターハイ・北信越大会、決勝の相手は、小学生の頃、1度負けたことがある強敵です。
第1ピリオド。堀田さんがいきなり投げ技で4点を奪います。
しかし、その後レスリング技術が上手の相手に背後をとられてしまい同点に追いつかれます。
第2ピリオド。6対6の状況から相手に抑え込まれそうになり、絶体絶命の状態を迎えますが、ここをなんとか耐え…。
試合残り20秒ほど。タックルで相手をひねり倒し、土壇場でフォール勝ち。
レスリングで1つ目の全国切符を掴みました。
堀田みず希さん:
「まずはホッとしているという気持ちでいっぱいです」「自分が抑えられた時に、あーもう、きついかもしれないと思うことも結構あったんですけど、絶対インターハイに出てやるっていう気持ちが、最初から最後までずっと続いていたので、勝ちにつながったのかなと思います」
今回の勝因を父親の尚弘さんは、こう話します。
父・尚弘さん:
「みず希に関しては戦う訓練をしてきた。あらゆる修羅場をくぐってきたというのが、たぶん勝因だと。最後まであきらめない。戦う勘どころを知っているというのが、それが一番大きいのかなと思います」
【きのう・ボクシング】レスリングのインターハイ出場が決定した翌日。
堀田みず希さん:「おはようございます」
記者:「きのうの疲労感はどうですか?」
堀田みず希さん:
「結構あります。(体)結構ひねっていたから」
「きょうは、しっかりチャレンジャーの気持ちを持って気を引き締めて、まずは北信越優勝できるように頑張ります」
前日の疲労を抱えながらも、2競技目、ボクシングでインターハイ出場を目指します。
北信越大会・女子62キロ級決勝。
堀田さんは体格の良い相手選手にも怯みません。まずは、左からワン・ツーで、1つ目のダウンを奪うと。
そして畳みかけるように再びワン・ツー。2度目のダウンを奪い1ラウンド1分45秒でレフェリーストップコンテスト。
堀田さんが圧倒的な強さを見せ、ボクシングでも全国切符を掴みました。
堀田みず希さん:
「2種目でインターハイに出たいと強く思っていたので、それを実現することができてうれしいです」「1回1回の練習がほかの競技もしていて少なくなるので、1回1回の練習を大事にして」「(ボクシングとレスリングで)しっかり優勝するという気持ちを持った状態で練習していきたいと思います」
8月のインターハイまで、残り1か月あまり。堀田さんの異色の挑戦はまだ始まったばかりです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。