インターハイに出場する大分県代表の柳ヶ浦高校男子バスケットボール部。チームを率いるのは、セネガルから来た留学生です。異国の地で仲間とともに頂点を目指す姿を追いました。

身長200センチの高さを誇るセンター

セネガルから留学している3年のボディアン・ベノイット選手。全国大会7度出場の強豪で、部員50人と大所帯の柳ヶ浦高校男子バスケットボール部に入部しました。

15歳で家族と離れ、海を渡ったベノイット選手。はじめは全く日本語を話せずホームシックにもなりましたが、大好きなバスケに打ち込むことで仲間と絆を深めました。

ボディアン・ベノイット主将
「最初1年生のとき日本語全然わかりませんでした。しゃべることが一番難しい。でもコートの中、日本のバスケット、セネガルのバスケット全部同じです。中は問題ないです」

キャプテンのベノイット選手は身長200センチの高さを誇るセンターで、ドライブ力もあり、得点を量産します。創部から18年指揮を執る中村監督も厚い信頼を寄せています。

中村誠監督
「責任感もありますし、留学生とか日本人とか関係なく信頼もある。この子ならやってくれるんじゃないかなと思って彼を指名しました」

チームファースト…全国の頂点へ

ほとんどの部員が過ごす寮では食事も大にぎわい。日本食にもすっかり慣れ、ペロリと平らげます。日本語を話せるようになったのは、3年間毎晩欠かさず1時間、机に向かって勉強してきたからです。

ボディアン・ベノイット主将
「しゃべることができ、それが一番うれしいです。もっとうまくしゃべることができるようになりたい」

異国の地で言葉の壁を越え、文化に慣れ、今では誰よりも声を出してチームを引っ張る存在に。

(3年生部員)「ブノア(ベノイット選手)が声出して流れを作ったりする。留学生なのにすごい」「タイムアウトのときも監督よりしゃべるときもあるので良いキャプテンです」

ボディアン・ベノイット主将
「日本一になりたいです。私だけで勝つことはできない。5人だけでも勝つことはできない。みんなで勝つ、それが一番いいチームファースト」

シーズン最初の全国大会は8月のインターハイ。誰もが認めるキャプテンが頂点へ導きます。

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