1982年からの歴史に幕です。
山陰と岡山を結ぶJR西日本の特急「やくも」の381系、通称「旧型やくも」の最後の車両が15日終点の出雲市駅に到着し、運行が終了しました。

運行終了したのは岡山県岡山市と島根県出雲市を結ぶJR西日本の特急「やくも」381系、通称「旧型やくも」で、国鉄型特急電車で唯一、国内で定期運行されていました。

新型車両への切り替えを前に2022年3月から、かつての塗装で運行する特急「やくも」のリバイバル企画が続いていましたが、「スーパーやくも色」が4月に運行終了し、14日に「緑やくも色」と「国鉄色」もラストランを終えました。
そして、15日午前10時20分ごろ、「ゆったりやくも色」の車両が終点の出雲市駅に到着し、381系「旧型やくも」はその歴史に幕を下ろしました。

381系の運用が始まったのは40年以上前の1982年。岡山と山陰を結びカーブの多い区間でもスピードを維持できるよう国鉄が開発した自然振り子式車両で、それまでのキハ181形から大幅な所要時間の短縮を実現し、長く親しまれてきました。

今後は、381系のように自然の遠心力に任せて車体が傾くのではなく、あらかじめ登録しておいた曲線データと走行地点のデータを連続して照合し、最適なタイミングで車体を傾斜させて乗り心地の向上をはかる「車上型の制御付自然振り子方式」を採用した273系「新型やくも」が山陰と岡山を結びます。

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