県外で活躍する青森県民を紹介するターニングポイント。人生の転機となったそのとき、どのような思いや決意があったのか。
第79回のストーリーは、青森市出身・ものまね芸人の小岩ケンさん。

平井堅さんのものまねを中心に、東京・新宿にある「そっくり館キサラⓇ」でのレギュラー出演のほか、イベントなどで活動中。

夢は歌手♪「これは気持ちいい」高校の文化祭 バンドで感じた手応え

小岩さんの幼少期は、外で遊んだり、運動するのが好きな活発な子どもだった。

小岩ケンさん
「野球やって、そのあとドッジボールのクラブに行って、ひたすら夕方から夜までスポーツをしていた」

親戚に褒められたことで歌が好きになり、文化祭で歌ったことで歌手を目指すようになる。さらに高校では、バンド活動も。

小岩ケンさん
「ギターボーカルをやりつつ、高校の時の文化祭でも人前で歌ったんですけど、盛り上がって『これは気持ちいいな』とさらに強く思いました」

高校卒業後は、千葉で就職。歌手になる夢を諦めず、新たな仲間とバンドを組んでいたが、それぞれ別の道へ進み解散。その後、本格的に音楽活動に集中するために仕事を辞め、ライブハウスでのアルバイト生活を始める。そこで出会ったバンドに強い影響を受ける。

顔が「平井堅さんに似てるね」“ものまね人生”の始まりはライブハウス

小岩ケンさん
「同世代のオールディーズ(1960年代頃にヒットしたアメリカやイギリスなどのポピュラー音楽)業界の中ではものすごく若手のバンドのメンバーたちがいたんですけど、すごいなって感じるパフォーマンスをする方たちだった。ちょうどそのあたりから私は、顔が『平井堅さんに似てるね』って言われ始めていたんです」

顔が似ているというだけの理由で、そのバンドで平井堅さんの「POP STAR」をものまねで披露した。それが小岩さんの“ものまね人生”の始まり。

小岩ケンさん
「今までは曲を作って歌うっていうことをやってきたけど、そうじゃなくて、自分には何か可能性があるのかもしれないと思ったのはそのときです」

しかしその後、店は閉店。再就職か、ものまね芸人を目指すか。
悩んでいたときに、恩師の言葉を思い出す。

「あなたの歌は素晴らしい、いつか役に立つ」恩師の言葉で研究重ねる

小岩ケンさん
「高校の恩師からいただいたメッセージで、『あなたの歌は素晴らしいから、磨きをかけて続けていってね。必ずどこかで、いつか役に立つから』っていう言葉を
思い出して、背中を押された」

平井堅さんのものまねを極めるために、当時、東京・小岩にあったものまねの店の門を叩き、平井堅さんのものまねをとにかく研究した。“小岩ケン”は、「小岩駅」が命名の由来。

小岩ケンさん
かなり研究しまして、平井堅さんもその時によって手のあげ方がさまざまあるんですね。平井堅さんのライブに行ったりとか、ライブ映像を見たりとかして、細かいところまで取り入れるようにしています」

現在、「そっくり館キサラⓇ」ではレギュラーで出演している。そして、平井堅さんのほかにも十八番をつくるべく、勉強中の新ネタがある。

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