2023年11月、鹿児島県屋久島沖で米軍のオスプレイが墜落した事故について、米国連邦議会下院で12日(現地時間)に行われた公聴会で、軍の担当者らが「前例のない壊滅的な機械の故障が原因だった」と述べ、全面的な任務再開は2025年半ば以降になるとの認識を示しました。

▽米海軍航空システム司令部 チェビ司令官
「2024年12月に私の手元に調査結果が届き、この事故は前例のない壊滅的な機械の故障によるものだった」

米・ワシントンDCで行われた議会下院の公聴会には事故の遺族も参加するなか、米海軍航空システム司令部のチェビ司令官らが議員からの追及に答えました。

▽チェビ司令官
「V22型オスプレイは機体の安全性を脅かしかねない問題に十分に対処できるまで無制限の飛行再開はしない」
また、屋久島沖でのオスプレイ墜落の原因となった「クラッチ」と呼ばれる部品の安全性にはまだ懸念が残るとして「全面的な飛行再開は2025年の中頃以降になる」と述べました。

▽チェビ司令官
「特に強調したいのが、これでリスクがなくなったわけではないということ。私たちは、このようなことが起きないよう新たなクラッチの試作に取り組んでいる最中だ」

新たなクラッチは改良段階でまだ取り換えは済んでおらず、限定的とはいえリスクを抱えたまま飛行していたことが明らかになった格好です。

これを受け木原防衛大臣はー。

▽木原防衛大臣(14日午前)
「オスプレイの安全性に問題はないというふうに考えておりまして、これは飛行停止を求める考えはございません」

こう述べたほか、「日本国内の日米のオスプレイについても安全に運用してきている」と述べて安全性を強調しました。

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