東御市が進める小学校の給食センターの建設を巡り、予算の議決の手続きが違法だとして、14日、一部の住民が、関連費用の支払い差し止めなどを求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは東御市の住民の有志13人です。

市が進める、4つの小学校の給食室を統合し、新たな給食センターを建設する事業を巡り、予算の議決の手続きなどが違法だと訴えます。

住民有志 平林千秋(ひらばやしちあき)団長:
「規定に違反している、無視している実態が浮き彫りに。建設事業の違法性を指摘し、行政の公平さ、正確さを取り戻していきたい」

教育に関わる予算については法律上、市長は教育委員会の意見を聞いてから、予算の議案を作成しなければならないとされています。

しかし、原告の住民は、花岡市長が意見を聞かずに手続きを進めたと主張します。

さらに、給食センターは「教育財産」であることから、法律上、市長が教育委員会の申し出を待って、取得を行うべき義務があるのに、果たさなかったなどと主張しています。

平林団長:
「法令に準拠した対応が非常に弱くなっている。東御市の行政全体が法令に準拠して、住民本位の市政にしてほしいと思いを込めて訴訟を戦っていきたい」

原告は、今後予定されている委託業者への847万円の支払いの差し止めや、すでに支払っている関係費用の318万円余りを、市長と教育委員会の職員8人に賠償させることを求めています。

一方、東御市は取材に対し、「訴状が届いていないのでコメントができない」としています。

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