祇園祭の「プレミアム観覧席」に対し、八坂神社の野村明義宮司が「山鉾巡行は神事であってショーではない」と反対し、京都市観光協会の理事を辞任する意向を伝えていることがわかりました。

京都市観光協会は、外国人観光客などをターゲットに、祇園祭の山鉾巡行を間近で楽しめる「プレミアム観覧席」を去年導入。1席40万円で販売し、84席のうち65席が埋まりました。

購入者は、京料理やお酒をたしなみながら祭りを楽しんだといい、協会は「非常に好評だった」として、今年は1席15万円、20万円で販売しています。

関係者によりますと、協会理事で八坂神社の野村宮司は、「山鉾巡行は神事であってショーではない」と、お酒を飲みながら神事を観覧する「プレミアム観覧席」の在り方を去年から問題視し、協会側にも伝えていたということです。

今年も同じ形式で導入されることを受けて、宮司は今月6日、理事を辞任する意向を人づてに協会側に伝えたということです。

これに対して観光協会は、野村宮司から、理事を続ける承諾書をすでに受け取っているとし、「ご本人と直接話をして考えや意向を聞きたい」とコメントしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。