JR東海は6月13日、新幹線の点検用車両、通称「ドクターイエロー」が老朽化により2025年1月をもって引退すると発表しました。JR西日本のドクターイエローも2027年以降をめどに運用を終える予定です。

黄色い車体が特徴のドクターイエローは、東海道・山陽新幹線の線路を走行しながら線路の歪みや電気関係の設備の状態などを点検する検査用の車両です。

ドクターイエローはJR東海(2001年運用開始)とJR西日本(2005年製造)が1編成ずつ所有していて、東京駅から博多駅の区間を交互に走行して点検を行っています。いつどこを走るか分からないことから「見ると幸せになる」などと言われ、親しまれてきました。

JR東海とJR西日本によりますと、老朽化のためJR東海のドクターイエローは2025年1月に、JR西日本のドクターイエローは2027年以降をめどに運行を終える予定です。

現在ドクターイエローで行っている検査は2027年からN700Sに導入される営業車検測機能で代替する予定だということです。

新幹線車両の検査などを行う浜松市中央区のJR東海浜松工場では、コロナ禍前に行われていた工場の一般開放イベント「新幹線なるほど発見デー」でドクターイエローが展示され、全国から多くの愛好家が駆け付けていました。

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