料理愛好家・平野レミさん初となる、“おひとり分レシピ”の本、『平野レミの自炊ごはん』が、発売5日で重版が決定するほどの大ヒットに。その中から“この夏、絶対使える2品”を、あの“レミ節”とともに紹介します!

“おひとり分レシピ”が生まれたワケ

「おはよう、おはよう、おはよう!待ってたわよ、ずっと。食材買ってきた?いいじゃん、いいじゃん、いいじゃん、いいじゃん。OK!OK!OK!」と、この日ものっけからハイテンションなレミさん。

“料理番組を担当するのが夢だった”という入社3年目の古田敬郷アナは、レミさんとは初共演。緊張気味に、普段使っているマイフライパンをバッグから取り出すと…
「ちょっと待って!私の?私のだ!使い込んでるね。嬉しいね!」

独創的な料理が人気のレミさんは、これまでに50冊を超える料理本を出してきましたが、3月に自身初となる「おひとり分レシピ」の本を出版。その背景にはレミさんの環境の変化がありました。

平野レミ:
「私もずっと前はさ、4人暮らしだったの。4人暮らしだったけどさ、2人とも結婚していなくなっちゃって、うちの夫はね、あっちの方にいっちゃった。どこか遠いところにいっちゃった」

ミュージシャンの長男・唱さん(48)と実業家の次男・率さん(45)も独立し、イラストレーターとして活躍した夫・和田誠さんは5年前に他界。
「ひとりで作って食べることが増えた」ことから“おひとり分レシピ”が生まれたといいます。

これが今、「適当に作れちゃうのにおいしい!」と主婦を中心に評判になっているんです。

平野レミ:
「だって主婦の人はさ、子どもたちが学校行ったりとか旦那さんが会社行っちゃったあと、たった1人じゃん。そういう人たちのためのレシピでもあるんだよ」

手間いらず!ワンパン「そうめん酸辣湯」

ということで、「夏を乗り切る!適当なのにおいしい“おひとり分レシピ”」1品目は「そうめん酸辣湯」

材料は、
▼そうめん:1束
▼豚バラ肉:70g
▼生しいたけ:2枚
▼長ネギ:1/2本
▼にんにく:1片
▼ごま油:適量
▼溶き卵:1個分
▼鶏ガラスープ400㏄
▼酢:大さじ1
▼しょうゆ:小さじ2
▼オイスターソース:小さじ2

【1】まずは、にんにく
「私はこうやっているの」と、さっそくレミさんの“豪快技”が登場。皮がついたままのにんにくをまな板にのせ、ガラスボウルの底でドンッ!!

突然の“豪快技”に「うぉ!!」と驚く古田アナでしたが、潰れたにんにくから、皮がいとも簡単に外れました。
「ほら1発。すごいでしょ?これをチャッチャッチャと刻む」

【2】つづいて、しいたけや長ネギを薄切りに。
切り方を気にする古田アナに、「なんだっていい!1人で食べるんだから、なんだっていい。文句言う人誰もいないから自由にのびのびとね」と話していたレミさんですが、古田アナがネギを縦において切っている様子が気になったようで…。「普通さ、こうじゃないの?」と、包丁を奪い取り、ネギを横にして自ら刻み始めました。これには古田アナも!

古田アナ:
「料理、なんだっていいんですよね?」
平野レミ:
「ゴメンゴメンゴメン、なんだっていい!」

【3】ごま油で、にんにくを炒め、そこに切ったネギ、しいたけ、豚バラ肉を加えさらに炒めたら、鶏ガラスープを投入。

【4】お酢、しょうゆ、オイスターソースで味付けし、スープがひと煮立ちしたところにそうめんを、乾麺のまま入れちゃうのが、レミさん流!

平野レミ:
「別茹でなんかしないよ!!そんなことやってられないよ人生短いから。麺に小麦粉がいっぱい付いてるから、小麦粉がいいとろみを付けてくれるの

スープにとろみと塩味が加わり、そうめんもスープを吸ってくれるので旨みが倍増。さらに洗い物の手間も省けるまさに一石二鳥の“レミ技”です。

【5】最後に溶き卵を入れてふんわり熱を通し、お好みでラー油をかければ完成。調理時間はわずか10分!

「できちゃった〜♪できちゃった~♪」と手拍子で歌い始めるレミさんに、まだちょっとついていけない様子の古田アナからは「これどうやってレシピ考えるんですか?」

平野レミ
「私はね、昔っからさ、無精で気短なの。すっごく無精で気短」
古田アナ
「きょうで分かりました。もうまず1品目で分かりました」

電子レンジだけでできる「チンタマゴーヤー」

「夏を乗り切る!適当なのにおいしい“おひとり分レシピ”」2品目は「チンタマゴーヤー」。

材料は、
▼ゴーヤー:1/2本
▼卵:1個
▼ベーコン:50g
▼マヨネーズ:大さじ1
▼ピザ用チーズ:30g
▼クミン:小さじ1/4 ※カレー粉でもOK

旬を迎えた夏野菜、ゴーヤーが主役の料理ですが、レミさんは「私ね、ゴーヤー大嫌いなの!」。なのになぜレシピを考えたのか?「スタッフもみんなゴーヤーが好き好きっていうのよ。だから『レミさんゴーヤーのレシピ考えてくれ』って言うからさ、チャンプルのようなものだけどもチャンプルじゃないこれを考えちゃったの。簡単なやつ」

【1】ゴーヤーを縦半分に切り、ワタとタネを取ったらラップで包んでレンジで1分
【2】その間に、ボウルに卵、刻んだベーコン、マヨネーズ、チーズ、クミンを入れてよく混ぜる

【3】レンジから取り出し、水けを拭きとったゴーヤーに【2】を詰める

【4】【3】をラップしてレンジで2分30秒加熱したら完成

レンジで加熱している間、今年25歳になる古田アナから「25歳の時は何をしていました?」と聞かれたレミさんは、「25歳はシャンソンを歌っていた。シャンソンって知ってる?」と話し、自慢のシャンソンを歌って披露。
すると!歌を聞いた古田アナが「何語?中国の、歌?」と珍質問。

これには、レミさんも手を叩いて大爆笑。カメラに向かって「最高!最高!シャンソン中国だって!」と大ははしゃぎ。

シャンソンは中国ではなくフランスの歌謡曲。顔を真っ赤にした古田アナが「まずい…」と細い声でつぶやくと、「最高だね!でもよくTBS受かったね」とたたみかける場面も。

気を取り直して、出来上がりを食べた古田アナは「甘い!チーズを使っているからお子さんでも食べやすい。ゴーヤーの旨みとベーコンの味がマッチしておいしい!」と感激。

レミさんが「ゴーヤーはドーヤー?」とダジャレで返し、「言っちゃった 言っちゃった」とはしゃぐも、古田アナは、「おお!」と返すのが精いっぱい。視線を泳がせ半笑いで困惑…。

この様子にスタジオの先輩アナからは「何か言って~」とのつっこみも上がりました。

さらに、ゴーヤーは捨てるところなし!
ワタは、水で溶いた薄力粉にくぐらせ揚げればサクサク天ぷらに。苦みが少ないので塩で食べるのがおススメ。

タネは、乾かして土に埋めれば、収穫までわずか2か月半!レミさんのレシピが無限ループで作れちゃいます!

安住アナから後輩アナへ優しい“指導”も

スタジオでは、安住紳一郎アナが「途中アレだよね、平野さんが気を使っていたよね。これあんまりないことですよ」と入社3年目の後輩、古田アナの“つっこみの甘さ”を指摘した。

シャンソンを中国の歌と間違えたシーンをあげて、「平野さんが最終的に困って、カメラのレンズに向かって『どういうこと!?』って言っていたからね」と話すと、宇賀神メグアナや吉村恵里子アナらは手を叩いて大笑い。

古田アナが「つっこみ担当がいないので現場もあたふたしちゃって…安住さんがいてくれたら…」と、レミさん初取材の苦労を語ると、「もう一人つっこみ役が欲しかったね」と優しく“指導”していた。

(THE TIME, 2024年6月11日放送より)

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