青森県の県南地方で、イノシシによるとみられる被害が相次いでいます。田子町で12日に、ナガイモ畑が荒らされているのが見つかり、生産者が町や県に支援を求めています。

被害にあったのは、田子町田子干草場の澤頭 勉さんが管理する10アールのナガイモ畑です。

澤頭さんによりますと、6月3日に植え付けたナガイモの種イモが、12日朝に掘り返されているのが見つかりました。

畑では、支柱に張られたネットが破られていたほか、掘った穴の跡や足跡が広がっているのが確認され、関係者はイノシシが畑を荒らしたとみています。

勉さんの息子 澤頭侑孝さん
「イノシシの被害は少なからず今までもありました。でも、こんなに被害を受けたのは初めてです。生育を楽しみにしている矢先にこんなにやられてしまって、悔しい気持ちもあります」

2024年に入って、県南地方ではイノシシの目撃や被害が相次いでいて、6月2日には南部町の果樹園でイノシシの群れが肥料の米ぬかを食い荒らす様子が撮影されていました。

イノシシの目撃が周辺で相次いでいることを受け、澤頭さんの園地でも電気柵の設置を検討していた矢先の被害となり、被害額は約20万円にのぼるということです。

勉さんの息子 澤頭侑孝さん
「町、または県に対して、本腰を入れて対策に乗り出してほしいなというのが正直な気持ちですね。いまから増やしていきたいという作物が増やしていけない。物が作れないという状況になりかねないので…」

町では電気柵の購入を補助したり、町民の狩猟免許取得を支援したりして、被害を防ぐ取り組みを進めています。

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