5月5日の端午の節句を前に、長崎県五島市の山あいにある琴石地区では、約160匹の鯉のぼりが優雅に空を泳いでいます。

平均年齢82歳、14世帯18人が暮らす五島市富江町の琴石地区。

過疎化が進む地域に足を運んでもらおうと、地区の老人会会長をつとめる近藤洋市さんの呼びかけで、13年前から毎年この時期に鯉のぼりをあげています。

しかし住民の高齢化が進み続けるのが難しくなったことから、ことしをもって最後とすることになりました。

住民:
「ちょっと寂しい気もしますけどね。せっかくの催しで、みんな楽しみにしてるんですけどね」

天気に恵まれた13日、地元住民やボランティアなど約20人の手で、ゆっくりロープが引かれ、約160匹の鯉のぼりが舞いあがりました。

住民:
「きれい、きれい!毎年やけどな、よかった~。無事上がって」

子ども:
「鯉のぼりがめちゃくちゃきれいだと思いました」

琴石地区老人会会長 近藤洋市さん:
「足を運んでくれてよかったと思います。これで今年最後で満足だ」

新緑の山々と青空を背景に春風に吹かれて泳ぐ鯉のぼり。五島市琴石地区の鯉のぼりは来月中旬で見納めとなります。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。