急速に症状が進み、致死率が高いことで知られる「劇症型溶連菌」。今年の全国の患者数が過去最多となっています。福島県内でも6月9日までに、去年1年間の2倍を超える23人の感染が確認されていたことがわかりました。

「溶連菌」は、一般的に咽頭炎など軽い症状を引き起こす細菌ですが、まれに劇症化して急速に症状が進み、手足の壊死や多臓器不全を引き起こすことがあります。「劇症型溶連菌」は致死率が30%と高いことが特徴です。

全国でいま感染が拡大していて、国立感染症研究所によりますと、今年は6月2日までに全国で977人の感染が確認され、過去最多を更新しています。

県内でも去年の2倍以上に 感染対策は?

「劇症型溶連菌」は県内でも感染が確認されています。

県感染症対策課・橋本隆子副課長「飛沫感染や接触感染、その他手足などの傷口から血液、筋肉、肺などにレンサ球菌が侵入することによって病気を引き起こすと言われている」

県によりますと、6月9日までに福島市で13人、会津で4人、郡山市で3人などあわせて23人の感染が確認され、わずか5か月あまりで去年1年間の患者数10人の2倍を上回っています。中には亡くなった患者もいるということです。

橋本副課長「(予防には)手洗い、うがい、症状のある際のマスクの着用などの基本的な感染対策と傷口を清潔に保つことが重要になります」

県は、基本的な感染対策と、傷口を清潔に保つことを呼びかけています。

※画像は「国立感染症研究所」提供

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。