新型コロナウイルスのワクチン接種のコールセンター業務をめぐり、スタッフの勤務時間を水増しして委託料をだまし取ったとして、業者の元社員らが逮捕されました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、日本トータルテレマーケティングのいずれも元社員・東幹雄容疑者(47)と三浦俊介容疑者(42)です。

 警察によりますと、この会社は京都市から新型コロナのワクチン接種のコールセンター業務を請け負っていましたが、東容疑者らは2022年9月分の委託料について、スタッフ80人分の勤務時間を水増しする形でタイムシートを京都市に提出し、約2700万円をだまし取った疑いが持たれています。

 警察の調べに対し三浦容疑者は「私1人でやったのではなく東の指示で行った」と容疑を認め、東容疑者は「指示したり関与したりした覚えはない」と容疑を否認しています。
 この問題をめぐっては第三者委員会が今年3月に最終報告をまとめ、過大請求額が約9億円に及んだと結論づけています。

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