新潟県小千谷市で2023年に父親に暴行を加えて死亡させた罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役6年を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。

起訴状によりますと、小千谷市の会社員 大渕良輔被告(37)は去年8月、小千谷市で父親の信行さんの頭などを何度も殴るなどの暴行を加えて多発肋骨骨折などのけがをさせ、死亡させた傷害致死の罪に問われています。

12日の論告・求刑公判で、検察側は「被害者に対して激しく、ほぼ一方的に長時間にわたる暴行を加えていて、犯行態様は極めて悪質」としたものの、「暴行に至る経緯に酌むべき事情が全くなかったとまではいえない」などとして、懲役6年を求刑しました。

一方、弁護側は「大渕被告は被害者から20年以上にわたり暴力や暴言を受け続けたうえ、犯行当日は、被害者が無免許運転で甥を川に連れていった」など、被害者にも相当な落ち度があるなどと主張し、懲役3年・執行猶予5年が相当だとしました。

判決は14日に言い渡されます。

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