開幕まで50日を切ったパリオリンピックに向け、水球の日本代表が新潟県柏崎市で練習を行い、代表メンバーに選ばれている『ブルボンウォーターポロクラブ柏崎』の選手たちも、パリでの活躍を誓っていました。

【記者リポート】
「柏崎のアクアパークです。これから水球男子日本代表の公開練習がここで行われるということで、多くのお客さんが集っています。すごい熱気です」

会場に集まったのはおよそ600人の観客。
大歓声の中で登場したのは、水球男子日本代表のメンバー13人です。

柏崎で合宿中の日本代表の中に、地元・柏崎から代表入りを果たした「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」所属の棚村克之選手(34歳)、稲場悠介選手(24歳)、新田一景選手(26歳)と、筈井翔太コーチの姿もあります。

公開されたのは、白青2チームに別れての練習試合。

1チーム7人による8分4ピリオドの戦い。
試合開始早々からエースたちが魅せます!

東京オリンピックに続いて2大会に連続出場する稲場悠介選手は2得点を決めます。
「パリオリンピックで得点王だったり、ベスト7(最優秀選手)というものを狙って、自分の名前を世界に売っていきたいなと思っています」

稲葉選手に負けじと存在感をアピールする、オリンピック初出場の新田一景選手も
2得点を挙げ、3大会連続出場となるゴールキーパー棚村克之選手も好セーブ…。
指示を送るのは、選手としてのオリンピック出場経験を持つ筈井翔太コーチです。

【筈井翔太コーチ】
「私自身は、目標設定がリオデジャネイロオリンピックに出ることだったので…。今の選手たちは、オリンピック出場というのが目標ではなくて、そこでベスト8、メダル獲得を目標に頑張っている」

【筈井コーチの娘さん】
「パパは一番かっこいい。みんなのことをまとめてほしい」
【筈井コーチの妻】
「今回はしっかりコーチとして、選手のみなさん、監督の塩田さんと、みんなで力を合わせて、必ず金色のメダルを持って帰ってもらいたいと思います」

迫力あるプレーに観客も熱い声援を送っていました。

【長野市からの中学生】
「頑張ってください。応援しています」

水球男子日本代表は、2023年の中国・杭州アジア大会で53年ぶりに優勝。
リオデジャネイロ・東京・パリと、3大会連続のオリンピック出場を果たしました。

【稲場悠介選手】
「オリンピックっていうのは、他の国際大会と比べて、プレッシャーとか雰囲気っていうのが全く違ったなって…。1回目と2回目とでは、知っているか知っていないかではすごく違うなっていうふうに思うので、そういった面ではすごい収穫」

これまでの大会で日本代表は、決勝トーナメントには出場したことがありません。
パリオリンピックの1次リーグはB組で、東京大会での王者セルビアや、開催国のフランス、スペイン、ハンガリーなどと対戦します。

【棚村克之選手】
「僕が思うに、オリンピックは世界で一番大きいスポーツの大会。水球のまち柏崎をアピールするチャンスだと思うので結果を残さなくてはいけない、という責任は感じています。柏崎の代表として頑張ってきますので応援よろしくお願いします」

【稲場悠介選手】
「日本の中でどこに行ったら一番声援をもらうかと言ったら、柏崎なんですよ。水球のまちということで、外に出れば本当にいろいろな方々に声掛けてもらえますし、それが自分たちの力になるので、本当にありがたく思っています」

オリンピック3大会連続出場の棚村選手は、チームに上下関係はあまりなく、フレンドリーだと話していました。これまでの経験を若手に伝えることができる雰囲気のいいチームと言えそうです。

水球日本代表「ポセイドン・ジャパン」は7月28日から、パリオリンピックの予選リーグに臨みます。

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