海上保安庁は、石川県珠洲市沖の海底で、能登半島地震後としてはこれまでで最も大きいおよそ4メートルの隆起を確認したと発表しました。
海上保安庁は5月、測量船を使って能登半島沖の海底地形を調べ、過去のデータと比較したところ、珠洲市の北およそ1キロから4キロ沖合の海底が、長さおよそ14キロにわたって最大4メートル隆起していることが分かりました。
隆起した場所は、これまでに知られていた海底活断層の位置とおおむね一致していて、政府の地震調査委員会は、元日の能登半島地震が原因で変動した可能性が高いとしました。
地震調査委員会・平田直委員長
「これまで活断層だと認定されていた所が動いたということがより確かになった」
また能登半島周辺では、地震のあとも地盤がゆっくりと動き続ける余効変動が観測されていて、地震で最大4メートル隆起した輪島市周辺では一転、およそ7センチの沈降が確認されています。
能登地方では6月3日に震度5強を観測する地震が発生していますが、地震調査委員会は引き続き強い揺れや津波を伴う地震に注意を呼びかけています。
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