【V×V(ぶいぶい)TuesDay】今回はV・ファーレン長崎のルヴァンカップ全5試合を振り返ります。「J1のチームとも互角以上に戦える」V・ファーレンが手ごたえを掴んだ大会でした。

下平隆宏監督:
「公式戦初勝利ができて、そこからチームは上昇気流にというか、勝ち続けていますし、個人の選手も一気に成長したようなゲームでしたし」

ことしのV・ファーレンの快進撃、全てはルヴァンカップから始まりました。1回戦、J2の愛媛を延長戦の末に下し、今シーズン初勝利を手にしたV・ファーレン。ここからチームは波に乗り連続無敗記録を《19》まで伸ばします。

この愛媛戦をきっかけにレギュラーに定着した選手も。チームを引っぱる2人、エジガルとマテウスも実はこの試合が初先発でした。

マテウス選手:
「リーグ戦で2試合、引き分けと負けた後の試合だったが、いつも先発ではないメンバーが多く出た中で結果を残すことができて非常に嬉しい」

ルヴァンカップではV・ファーレンの「インパクトメンバー」の存在が目立ちました。「インパクトメンバー」とはいわゆる控え選手「サブメンバー」のこと。

下平監督は途中出場でもインパクトを残してくれる選手たちを「インパクトメンバー」と呼び育ててきました。その思いが実を結びます。

2回戦、J1・ジュビロ磐田との試合でも「インパクトメンバー」の活躍が光りました。この日のヒーローは今シーズン、ケガで出遅れたディフェンシブフォワード・櫛引!試合を決めるゴールでした。

櫛引一紀選手:
「そんなにチャンスをもらえてなかったメンバーが主体だったと思うので、僕も含めてアピールしてリーグ戦に絡んでいこうという気持ちがすごく見えたいいゲームだったと思います」

3回戦は前アジア王者のJ1・浦和レッズに挑戦。スコアレスで迎えた後半25分でした。V・ファーレンはレッドカードで数的不利となりますが、劣勢を吹き飛ばすフアンマの一撃。アジア王者にも競り勝ちました。

V・ファーレンには今、「スタメン」と「インパクトメンバー」との一体感が生まれています。

J1チームを2連続で倒しプレーオフラウンドに進んだV・ファーレン。J1・新潟との2連戦は1敗1分けで惜しくもルヴァンカップ敗退が決まりましたが、J1との互角以上の戦いにチームは大きな手ごたえを掴んでいます。

下平隆宏監督:
「J1のチーム相手にインパクトメンバーでもしっかり結果を出せましたし、自信を深めるようなゲームができたと思うので、残念ながらルヴァンは終わってしまいましたけど、しっかりこれを天皇杯とリーグ戦につなげていきたいと思っています」

米田隼也選手:
「個人としてもチームとしてもJ1でやれるなという確信が得られたのでここからJ2相手ですけれど成長できるようにやっていきたい」

もともと選手層の厚さはJ2屈指と言われてきたV・ファーレン。「インパクトメンバー」が活躍しスタメン争いも激しさを増しています。ルヴァンカップは敗退しましたが、今月は大忙し、8試合。中2日、中3日での連戦が続き、12日も天皇杯が控えています。

J1の3チームと戦って経験を積んだメンバーたちはたくましさを増しています。連勝を期待しましょう。

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