警察の情報を漏らした疑いで逮捕・送検された鹿児島県警の前の生活安全部長が、県警本部長から「不祥事を隠蔽しようとした」と主張していることを受け、県警の野川明輝本部長は、11日行われた県議会の中で、「隠蔽の指示はしてない」と改めて否定しました。

(鹿児島県警野川明輝本部長)
「事案相次いで発生し、県民の皆様の安心安全を守るべき警察がご迷惑おかけし申し訳ない。私がふたつの事案について隠蔽を測ったようなこで不安を与えてしまったこと深くお詫びする」

野川本部長は、県議会の委員会の中で、現職警察官が相次いで逮捕されたことについて、県民へ謝罪しました。

そして、前の生活安全部長で情報漏えいの疑いで逮捕された本田尚志容疑者の、「野川本部長が現職警察官の盗撮事案を隠蔽しようとした」とする主張を改めて否定しました。

(鹿児島県警野川明輝本部長)
「私が隠蔽を意図して、指示したことは一切ありません」

そのうえで本田容疑者が「本部長に、盗撮事案に関して指揮伺いをした際、『泳がせよう』などと隠蔽を意図された」と主張していることについても「本田容疑者が指揮伺いに来た事実はない」と否定しました。

一方、鹿児島県警では、今年に入り、現職警察官が情報漏えい疑いで2人、盗撮、わいせつ疑いで2人のあわせて4人が逮捕されています。

不祥事が相次ぐ県警に議員からは厳しい声が上がりました。

(議員)「言語道断。県警のワンツースリーと言っても過言でない方が、情報漏えいや、隠蔽と報道される」「監察そのものが独自性を持ってほしい」

野川本部長は、「全容解明をすすめ、県民の信頼回復に努める」としています。

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