滋賀県大津市で保護司の男性を殺害したとして保護観察中の男が逮捕された事件で、男性は自宅で男と面接中に襲われた可能性があることがわかりました。

大津市の無職・飯塚紘平容疑者(35)は先月、近くに住む保護司の新庄博志さん(60)を殺害した疑いが持たれています。

警察によりますと、保護観察中だった飯塚容疑者は新庄さんから立ち直りの支援を受けていて、事件があった先月24日は、午後7時ごろに面接の予定があり、新庄さんの自宅を訪問。その後、数十分以内に飯塚容疑者とよく似た男が立ち去る様子が付近の防犯カメラに映っていたということです。

飯塚容疑者は容疑を否認していますが、警察は面接中に新庄さんを襲った可能性があるとみて調べています。

事件を受け大津保護観察所では、きのうから保護観察中の対象者との間にトラブルなどがないか、県内の保護司およそ480人から聞き取りを進めています。法務省もきのう、全国の保護観察所に対し、保護司から聞き取りを行うよう通知を出しています。

小泉龍司 法務大臣
「保護司の方々の気持ちにしっかりと対応していくこと、保護司の方々が安心して今後も活動できる環境を改めて見直し整備をしていくこと、この二つが当面重要な課題」

小泉法務大臣はきょうの会見でこのように述べ、全国の保護司を対象に不安に感じていることなどの聞き取り調査を今月中に行い、安全対策を検討する考えを示しました。

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