2023年度に個人情報が漏えいした件数は、前の年度に比べておよそ1.7倍の1万3279件と、過去最多になったことがわかりました。

個人情報保護委員会がまとめた報告書によりますと、2023年度の個人情報の漏えい件数は前の年度に比べておよそ1.7倍の1万3279件で、大半が企業など民間部門で起きています。

改正個人情報保護法によって漏えいについての報告が厳格化されたことなどが件数の増加につながっていて、漏えいの原因の8割以上は、誤って廃棄したり、紛失したなどの人的ミスによるものだということです。

最大およそ52万件の個人情報を洩らしたLINEヤフーや、元講師が教え子の女児を盗撮して氏名などとともに漏えいさせた中学受験塾の四谷大塚などは、重大な違反行為があったとして是正を勧告されています。

国の行政機関などによる漏えいは162件でしたが、2023年度から報告義務が課された地方自治体で997件の漏えいが確認されたことで、国と地方自治体をあわせた公的部門における個人情報の漏えい件数は、前の年度に比べておよそ10倍の1159件にのぼりました。

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