12チームで競うなでしこリーグ1部は、3月に開幕して以来10連勝で首位を独走中のヴィアマテラス宮崎が、伊賀FCくノ一三重と対戦し、0-1で今季初黒星となりました。

試合は、5月26日(日)新富町のいちご宮崎新富サッカー場で行われ、第11節でリーグ戦は折り返し地点を迎えました。

前半、ヴィアマテラス宮崎はFW 齊藤夕眞を中心にシュートを狙いますが、ゴール前でボールを持つと伊賀FCくノ一三重の厚いディフェンスに阻まれます。

そのまま前半は互いにチャンスを作りますが、ゴールキーパーを含めた守備陣の粘り強い対応もあり、前半を0-0で折り返します。

後半も衰えることのない走力が武器のヴィアマテラス宮崎に対して、伊賀FCくノ一三重はその良さをかき消すような試合運びを続けます。

後半13分、伊賀FCくノ一三重のDF 秦美結の間接フリーキックが直接ゴールに吸い込まれるような軌道のキックとなり、結局オウンゴールでヴィアマテラス宮崎は先制点を許してしまいます。

ヴィアマテラス宮崎はその後も、コーナーキックなどチャンスシーンが幾度となく訪れますが、前半同様伊賀FCくノ一三重のGK 後藤優香・DF陣の守備が光り、ゴールネットを揺らすことが出来ず試合終了。

今季開幕以来負け無しのヴィアマテラス宮崎の連勝を止めたのは、伊賀FCくノ一三重となりました。

ただ、今季通算成績は10勝1敗、勝ち点30で首位をキープしています。

次節は、6月9日(日)横浜市のニッパツ三ツ沢競技場で、ニッパツ横浜FCシーガルズ(5月27日時点順位:3位)との試合です。

≪スコア≫
ヴィアマテラス宮崎 0-1 伊賀FCくノ一三重

≪得点≫
後半13分 0-1  オウンゴール


≪古田のプラスメモ≫
 今節私が注目したのは、宮崎県出身の2人。ヴィアマテラス宮崎MF有馬りこ選手と対戦相手の伊賀FCくノ一三重のMF村上日奈子選手です。
この2人、実は同学年で、小学校・中学校時代は県の選抜メンバーとして一緒にプレーしていました。高校は別々の高校へ進学しますが、その後武蔵丘短期大学に進学し同じチームメイトとなります。短大時代は、隣の部屋同士でほぼ毎日一緒にすごしていたそうです!
そんな宮崎県出身の2人が地元宮崎で対戦するのは約7年ぶりでした。

試合前、有馬選手は「地元宮崎で対戦出来ることは嬉しいし、とても感慨深い」と話していました。
そしてこの日は、村上選手のご両親も応援に駆けつけており、「なでしこ1部の試合が九州で、しかも宮崎で観戦出来ることが非常に嬉しい」と話していました。

宮崎県出身の2人が故郷で戦った1戦。
勝ち点3を手にしたのは村上選手【伊賀FCくノ一三重】でしたが、今後もお互いの活躍が良い刺激になるのではないかと思います。

(文:MRT宮崎放送アナウンサー古田とわ)

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