4月の衆院東京15区補選を巡る政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、同団体が告示前から立候補予定者の街頭演説の妨害行為に及んでいたことが分かった。その様子はインターネットニュースで取り上げられ、手応えを得た団体が選挙期間中に妨害行為をエスカレートさせていったとみられる。

衆院東京5区補選告示の当日、他陣営の演説の正面の公衆電話ボックスに上り、声を上げる根本良輔容疑者=4月16日、東京都江東区で

 つばさの配信動画によると、告示3日前の4月13日、つばさ幹事長の根本良輔容疑者(29)=公職選挙法違反容疑で逮捕=らが、立候補を表明していた作家乙武洋匡さん(48)の街頭演説に乗り込み、大声でやじを飛ばした。演説には、小池百合子都知事も応援に駆けつけていた。  妨害はその日にネットニュースで取り上げられ、それを受けて根本容疑者は自身の交流サイト(SNS)で「これからも新聞沙汰増やしていきます」と投稿していた。つばさが配信サイト「ユーチューブ」で流した妨害の様子の動画は約2万6000回視聴されている。  事件では、補選期間中に立憲民主党陣営の選挙活動も妨害したとして、警視庁捜査2課が7日、公選法違反(自由妨害)容疑で、根本容疑者や代表の黒川敦彦容疑者(45)ら3人を再逮捕した。 

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