将棋の藤井聡太八冠に関わる、もう一つの「アツくて甘い戦い」が名古屋で繰り広げられました。

ネコの顔がなんともかわいらしい生菓子に、マロンクリームの上に小倉トーストが乗ったモンブラン、フルーツがぎっしり詰まった冷やしあんパンなどなど…。20品ものおやつが大集合…そのわけは。

崖っぷちに立たされた叡王戦でも、八冠維持へ逆王手を決めた愛知県瀬戸市出身の藤井聡太八冠。史上最年少での「永世称号」を目指す棋聖戦でも、6日の第1局で白星発進を決めました。

いま、さらに注目を浴びている藤井八冠が、7月6日に地元愛知・名古屋の徳川園で八大タイトル戦の一つ「王位戦七番勝負第1局」に挑みますが、そこで出されるおやつを決める「勝負おやつコンテスト」が行われているんです。

1次審査を通過したのは、和菓子部門と洋菓子部門で、それぞれ名古屋市内に本店を持つスイーツ店が自信を持って作った20品。これを、対局当日の「おやつ候補リスト」に掲載する8品程度まで絞るために、審査員が試食して投票する2次審査が7日、行われました。

(コンテストの参加者)
「これをきっかけに皆さんに知っていただければいいかな」
「やるからには絶対に勝ちたい」
「ドキドキしてます。緊張してます」

リストに載るおやつは、6日まで行われていたインターネットによる一般投票と、7日の審査員による実食審査で決まります。選りすぐりの名古屋の「おやつ」が揃うなかで、今回、チャント!が注目したのは…

コンテストのために新たに作られたスイーツ

まずは和菓子部門。ことしで創業100周年を迎える名古屋市南区の老舗和菓子店、「本松(ほんまつ)」からは「鬼(おに)おにマン」がエントリー!

あんこと、すった伊勢芋を混ぜて鬼の顔を描いた練り切りと、上に乗っているのは名古屋名物の鬼まんじゅう。あんこと芋、それぞれの甘さが絶妙にあわさった、今回のコンテストのためにつくられたオリジナルスイーツです!

(本松 川合幸代代表)
「コンテストっていうと、ちょっとインパクトがあった方がいいかなと思って、かわいいものを作ってみました。まさかこんな選ばれるなんてあまり思っていなくて、ちょっとびっくりしてますけど、ここまできたらぜひとも(藤井八冠に)選ばれたいなと思ってます」

続いて「洋菓子部門」。生菓子や焼き菓子など約100種類を展開する名古屋市中村区の洋菓子店「ステラプリンス」からは、「くま棋士」がエントリー!

名古屋コーチンの卵に、弥富市で採れた「ルバーブ」という酸味のある「ふき」のコンポートなど愛知ならではの食材が使われていて、滑らかで濃厚な味のクレームブリュレにルバーブの酸味がアクセントになった、この時期でも食べやすいスイーツに仕上がりました!

(ステラプリンス 伊藤泰浩店長)
「藤井聡太さんという名前を聞いて、ちょっとこれは頑張るしかないと思って応募しました。(藤井八冠に)食べてもらっていろんな方に知ってもらうことが一番の魅力」

毎回、棋士たちがどんなおやつを選ぶかにも注目が集まる将棋のタイトル戦。3年前、名古屋で行われた王位戦では、藤井八冠が「ぴよりんアイス」を食べたことから「ぴよりん」はすっかり名古屋土産を代表するお菓子になりました!

今回も「ぴよりん」に次ぐ新たな名古屋名物は生まれるのか?コンテストの結果は今月17日に発表されます。

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