国際自然保護連合や環境省から絶滅の危険性があるとして、レッドリストに指定されているニホンウナギ。その北限の漁場となっている青森県東北町の小川原湖では、6月から漁が始まっていますが、資源の回復を目指して、二ホンウナギの幼魚が放流されました。

小川原湖に放流されたのは、西日本の養殖場で体長20cmほどまで育てられた二ホンウナギの幼魚です。

7日は、小川原湖漁協の関係者が約1600尾の幼魚を湖の5つの地点で放流しました。

太平洋とつながり、海水と淡水が混じり合う「汽水湖」の小川原湖は、ニホンウナギの北限の漁場となっていて、1975年に90トンほどだった漁獲量は、近年1トンほどにまで落ち込んでいます。

小川原湖漁業協同組合 蛯名秀樹指導課長
「きょう放流するウナギが立派に成長して、組合員が水揚げすることを期待して、楽しみにしています」

漁協では幼魚の放流のほか、漁で40cm以下のウナギが獲れた場合は、湖に戻すといった取り組みを続けていて、資源の保護と漁獲量回復の両立に向けた道を探っていくとしています。

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