3日未明、北海道函館市の特別養護老人ホームで、97歳の入所女性の顔を膝で蹴り、鼻の骨を折る大けがをさせたとして、逮捕された元職員の男は、施設の担当医に「入所者が鼻から出血している」などと自ら連絡していたことがわかりました。

 7日午後、検察庁に身柄を送られた函館市日吉町の無職、石垣寛和容疑者27歳…3日未明、勤務していた函館市の特別養護老人ホームで、入所している97歳の入所女性の顔を膝で蹴り、鼻の骨を折る大けがをさせた疑いが持たれています。
 施設によりますと、石垣容疑者は事件当日の朝、自ら施設の担当医に「入所者が鼻から出血している」と事故であるかのように連絡していたということです。

現場は、函館市日吉町の特別養護老人ホーム

 これに対し、担当医が「大きな衝撃がなければ、こうはならない」と診断し、石垣容疑者による犯行が浮上。

事故であるかのような連絡受けるも、担当医は「大きな衝撃がなければ、こうはならない」

 入所女性は重度の認知症で、歩行もままならず、深夜、ベットから降りた後、這いずって、ホールに移動していました。
 そこに石垣容疑者が来て、犯行に及ぶ様子が防犯カメラに記録されていたため、逮捕に至りました。

石垣容疑者は「故意にやったことではない」と否認

 しかし、石垣容疑者は取り調べに対し「故意にやったことではない」と話し、容疑を否認しています。
 警察は引き続き経緯などを詳しく調べ、容疑の裏づけをすすめています。

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