いま、全国的におにぎりの専門店が増えています。
この「おにぎりブーム」。
取材すると長野県内でも、信州ならではの食材にこだわったお店がにぎわっていました。


長野市高田にある「ゑびす堂」は、5月1日にオープンしたばかりのおにぎり専門店です。

メニューは、おにぎりだけで60種類以上もあります。

使うのは、米の中でも特においしいとされる佐久市でとれる「特A米」です。

ゑびす堂店長・徳原賢治さん:
「うま味がすごく強くて、粘りがあるお米ですね」

素材にこだわるこの店では、握り方にもこだわります。

徳原さん:
「ふわふわふわっていう感じです」
「お米のあまさと香りとか、すごく引き立つのは握りたて」

60種類の中の1番人気は、鮭とすじこのおにぎりです。

ほかにも、信州牛と卵黄や、銀鱈と野沢菜など、メニューには信州ならではの具材も並びます。

オープンしてまだ1か月という店の今後は…。

徳原さん:
「60種類でなく、100種類とか目指してやっていきたいので、またお客さんが飽きないようなメニューができればなとは思います」

近頃の「おにぎりブーム」。

国内だけではなく、日本食の人気を背景に海外でも評判です。

長野駅前でも聞いてみました。

日本のおにぎりは好きですか?

男性:
「アイライクオニギリ」「ベリーグッドテイスト」
男性:
「サーモンイズベスト」
女性:
「エッグサーモンツナ」

こうしたブームを追い風に、大町市はコメの輸出を伸ばしているといいます。

大町市農林水産課・矢口亨さん:
「最初は令和元年になる。6トンだったものが徐々に増えていきまして、令和5年度ですと58トンが香港に行っています」

香港にあるおにぎり専門店。

使われているのは、大町市の米と水です。

矢口さん:
「大町の水で大町の米を炊いて、おにぎりはとてもおいしいと、良い評判をいただいています」

全国的なおにぎりブーム。

その前から県内には地元に愛される、おにぎりが評判の店があります。


まずは安曇野市。

道の駅に併設された直売所にある、その名もずばり「かあさんのおむすびの店」です。

安曇野市堀金産の米を使い、地元のお母さんたちが愛情を込めて握ります。

かあさんのおむすびの店 大竹京子さん:
「お弁当も含めて500個ぐらい」
「とても大変な数を握っております」

おにぎりは8種類。

大竹京子さん:
「鮭と昆布は定番ですね。オススメでいくと梅も当店で漬けている梅を使っていますし、こちらも加工所で作った常念みそという、とても人気のある味噌を使っております」

この中から2種類を選び、日替わりのおかずなどがセットになった定食が、店の看板メニューです。

大竹さん:
「当店はずっと変わらずに召し上がっていただけてますね。とても喜んでいただけるのは、温かくてほっとする味ということじゃないかなと思います」

続いては長野市内、創業して120年以上という「すや亀」です。

こちらも小鉢や味噌汁などがセットになった御膳が人気です。

味噌に醤油、老舗みそ蔵ならではの、焼きおにぎりです。

すや亀取締役・青木弘美さん:
「うちのこがねという味噌に、お砂糖とみりんを入れまして、火にかけて練ってございます」
「醤油に味を付けて、香ばしくておいしいです」

素材の持つおいしさをそのまま味わえるおにぎり。

素朴だからこそ、世代を超えてブームとなり今や海外でも愛されています。

青木さん:
「やはりお味噌の香ばしさと、お醤油の香ばしさも日本の伝統的な食材ですから」
「素朴な味ですよね。塩味もあって、うま味もあって、ご飯ととても相性が良くて飽きない味だと思います」

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