「拉致された」などとウソをつき、交際する女性から金を騙し取ろうとした疑いで、45歳の無職の男が逮捕されました。

警視庁には、恋愛感情などを利用して騙すいわゆる「ロマンス詐欺」の手口で、ほかの複数の女性からも同様の被害相談が寄せられているということです。詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、北海道・函館市の無職、西村祐一容疑者(45)です。

西村容疑者は、先月16日、金融業者から拉致・監禁されているかのように装い、交際する女性(30代)から現金25万円を騙し取ろうとした疑いがもたれています。

■事件の経緯
被害にあった女性は、先月、交際する西村容疑者から、突然こんなLINE電話がきたといいます。

「君に買う服をプレゼントするために。金融機関で20万円を持って逃げた」「そうしたら闇金の人につかまってしまい、拉致・監禁されてしまった。今は車の中にいる」

電話が切れた後、今度は「金融機関の担当者」をかたる人物から、被害女性にLINEでこんなメッセージが。

「あなたって彼女?この人、金借りてるんだよ。婚約者は責任をかぶるしかないよね。払うのは盗んだ20万円にプラス5万の25万円でいいよ」

この連絡を受け、女性は、警視庁に110番通報。すると、実際には監禁行為はなかったことが判明し、一連の連絡がすべて西村容疑者によるウソだったと発覚したということです。

また、警視庁によりますと、西村容疑者は既婚者であるにも関わらず独身と偽り、女性と結婚の約束をしていたということです。

警視庁はきのう、西村容疑者を函館市内の自宅近くで逮捕。取り調べに対し「間違いありません」と容疑を認めているということです。

警視庁は、西村容疑者が、交際相手の信頼や恋愛感情を利用するいわゆる「ロマンス詐欺」の手法で、複数の女性に対して同様の行為を行っているとみて、余罪を調べています。

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