江戸川区は、ひきこもり状態や障害などのため就職が難しい区民が働ける場をつくるため、ビールの醸造やビアホール整備に乗り出す。2026年度以降に醸造所とビアホールなどの拠点を整備し、醸造や販売に携わってもらう。

生ビールサーバー(本文と直接関係はありません)

 区は「水やお茶に次ぐ代表的な飲料」としてビールに注目。ビールの製造工程を分業化することで、障害の有無にかかわらず、さまざまな人に就労の機会を提供できるとしている。「おつまみも一緒に開発できる」と、商品展開の可能性も視野に入れているという。  2024年度は、アートの力で商品価値を高めようと、東京芸大とチームを結成し、学生とともに経営モデルやブランディングについて検討する。5日に発表した6月補正予算案に137万円を計上した。25年度から相手先ブランドの生産(OEM)によるビールやノンアルコールビールを売り出す計画だ。  区が21年度に行った「ひきこもり実態調査」では、収入や生活資金に不安を抱える当事者が6割に上った。区は「生産者(就労者)と区民(購入者)の距離を近づける」と、ビールの力に期待。斉藤猛区長は「就労の選択肢を増やしたい」と話した。(押川恵理子) 

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