自分は体質的にお酒を飲めるのかどうか。大分大学医学部で飲酒可能年齢になる前の学生を対象にした遺伝子検査が初めて企画されました。
20歳を過ぎるとやってくるお酒を飲む機会。その前に自分のアルコール体質を把握してもらおうと、大分大学医学部で初めての取り組みが行われました。
(井口アナ)「検査キットで口の中の粘膜をとって遺伝子検査を行うことでアルコール体質を知ることができます」
医学部では飲酒可能年齢に達していない医学科の1年生のうち、希望者を対象にアルコール体質を調べる遺伝子検査が実施されました。およそ50人が参加した検査では口の中の粘膜を採取。検体は検査機関に送られ、アルコールを分解する力や頭痛や吐き気の出やすさなどから5つのタイプに分類されます。
(学生)「お酒を飲んだことがないので、もし飲めるのだったらたくさん飲みたいと思うし、飲めなかったら気をつけようかなと考えている」「アルコールで死んでしまう人もいるのでこういう検査を受けてみるのは大事かなと思う」「これからいろんな人を診ていくということを考えたときに自分の体くらいは分かっていた方がいいかなと思って参加してみた」
日本人は遺伝子的にアルコール分解酵素の力が弱い人が多く、4割から5割がお酒に弱いとされています。このため、医学部ではあらかじめ自分の体質を知っておくことは重要と位置づけます。
(大分大学医学部生物学講座 松浦恵子教授)「お酒を飲む場は、急に現れてくるわけですよね。お酒を飲み始める時に体質を知っているとどういう風に自分は飲んでいけばいいのか、お酒と付き合っていけばいいのかというのを知ることができるので本当に重要だと思います」
学生は検査結果を受けて、お酒の飲み方を学ぶことになっています。
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