人口減少に歯止めがかかっていない状況が浮き彫りになりました。厚生労働省が発表した2023年の人口動態統計で、青森県内の出生数が過去最も少なくなりました。また、出生数と死亡数の差「自然増減数」が初めて1万5000人を超えました。

県内の出生数は、初めて6000人を割り込んだ前の年から289人減少の5696人となり、7年連続で減少して過去最少を更新しました。

また、1人の女性が生涯に産む子どもの数の指標「合計特殊出生率」は、前の年を0.01ポイント下回る1.23となりました。

拍車がかかる少子化に県民の反応は様々です―。

県民は
「結婚しても(子どもを)産まない人が多いって感じがする。子どもをみるために(娘は仕事やめた)。(課題は子どもを)みる人がいないことと保育所など」

「金銭面のところで生活が楽になるような、制度まではいかないですが、そういうのがあれば、もう少し今子どもがいない人も育てるのが楽になるのかな」

合計特殊出生率を2以上に引き上げることを県の目標に掲げる宮下知事は「合計特殊出生率の低下は国家有事。県としてできる限りの対応をすべく、今年度中に「こども・子育て『青森モデル』をとりまとめ、この上昇に挑戦していく」とコメントを発表しました。

一方、死亡数は前の年から718人増えて2万835人でした。

主な死因では「がん」が最も多く5055人で人口10万人あたりの死亡率は429.5と、秋田県に次いで全国ワースト2位です。

この結果、出生数と死亡数の差「自然増減数」は1万5139人と初めて1万5000人を超えました。

県は、引き続き人口減少のスピードをできるだけ緩やかにして、持続可能な地域づくりを進めるとしています。

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