32年前、女の子2人が殺害された「飯塚事件」をめぐり、元死刑囚の遺族らが求めていた裁判のやり直しについて、福岡地裁はきょう、認めない決定をしました。

「請求棄却だそうです。不当決定です」

福岡地裁は、午前10時に「請求棄却」の決定文を弁護団に手渡しました。支援者らには落胆が広がっています。

1992年、小学1年の女の子2人が殺害された「飯塚事件」では、殺人罪などに問われた久間三千年元死刑囚の死刑が2008年に執行されています。

遺族らは2009年以降、裁判をやり直すよう2度にわたって再審請求を実施。

行方不明になる直前に女の子を目撃したと供述した女性が、「記憶とは違う調書を作られた」と証言を覆したことなど、弁護団が提出した新証拠について福岡地裁は「いずれも明白性がない」として認めませんでした。

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