日中の時間帯に多く発生する救急事案に対応するため、青森県の弘前消防事務組合は需要の高まる日中に活動する「日勤救急隊」の運用を4日から始めました。

「日勤救急隊」は、平日の日中に集中する病院への転院搬送に特化した部隊で、2023年の試験運用を経て、県内の消防では初めての運用となります。

弘前地区消防事務組合では、2023年に出動した1万3582件のうち、弘前市内での出動が8803件と全体の半数以上を占めています。

弘前市内の出動は前の年と比べ400件あまり増加していて、近隣の市町村から消防車両を出動させて、弘前市内の需要に応える状況が続いていたということです。

日勤救急隊を運用することで、効率よく市内の出動に対応できると期待されています。

弘前地区消防事務組合警防課 渡邊繁隆課長
「日中の転院搬送の率が非常に高くて、この地域特有の医療機関が密集しているので、転院搬送というのが本当に多い地域です。なので、こちらを少しでも1隊増隊した救急隊でカバーできればと思っています」

日勤救急隊は、当面は転院搬送の対応のみにあたりますが、2025年6月には新たな車両や機材が導入され、救急搬送への対応など全ての出動に対応できるということです。

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