3日に降ったひょうの影響で、長野県の東信地方の3つの市と町で、葉物野菜や果樹などに被害が確認されました。
被害額は1000万円余りにのぼるとみられています。


収穫期を襲ったひょう。

軽井沢町茂沢(もざわ)の畑では、サニーレタスの収穫作業が行われていましたが、春から手間暇かけて育ててきた野菜にひょうの爪跡が。

生産者:
「穴がたくさん空いて変色。普通の等級では箱詰めできないので、1等級とか2等級下げて箱詰めしているんです」

3日午後3時半ごろ、東信地方では、雷雨とともに直径5ミリから10ミリほどのひょうが降りました。

この日の県内は、上空にこの時期としては強い寒気が流れ込んだため、大気の状態が非常に不安定になり、東信地方を中心に各地でひょうが降りました。

真夏だと氷が途中で解けて雨になりますが、気温がまだ低い今の時期は、凍ったまま降ってきやすいということです。

こちらの畑では、被害が50アール全面に及ぶということで、傷ついたサニーレタスは、通常の6割ほどの価格で出荷せざるを得ないということです。

生産者:
「たった一度のひょうで、自分たちの収入がなくなっちゃうっていうのは、ものすごく切ないよね」

この畑では2023年8月にもひょうが降り、栽培していたキャベツが被害にあいました。

生産者:
「(対策は)ないんじゃない。もう温暖化を食い止めるしか」

県によりますと、3日のひょうによる被害は、4日の午後5時現在で佐久市、軽井沢町、御代田町で確認され、レタスやキャベツなどの葉物野菜のほか、プルーンやリンゴ、モモといった果樹にも影響が出ているということです。

被害額は果樹をのぞき3市町合計で1000万円余りと推計されていて、最も被害が大きかったのは佐久市で500万円余りと半分を占めています。

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