回転寿司チェーンのスシローが5月、2日間に渡り一斉休業すると発表しました。飲食チェーンのなかにはゴールデンウィーク期間中に休業するところもあるようです。その背景に迫ります。

■飲食店が一斉休業を続々と発表 より働きやすい環境に

井上貴博キャスター:
スシロー、木曽路、サガミホールディングスがゴールデンウィークの前・期間中・明けに一斉休業します。

スシロー:5月14日(火)・15日(水)に国内の全店舗一斉休業
※一部店舗を除く
木曽路:5月7日(火)・8日(水)にグループ店舗一斉休業
サガミホールディングス:5月1日(水)にグループ全店一斉休業
※一部店舗を除く

就職に対する考え方について、大学生らにアンケートをとりました。(マイナビ 2024年4月調べ)

1位:楽しく働きたい 38.9%
2位:個人の生活と仕事を両立させたい 24.5%
3位:人のためになる仕事をしたい 10.9%

働き方評論家の常見陽平氏によると、企業側は人材不足なので、▼優秀な人材の確保や▼離職者を食い止めるため、“あの手この手”を使っています。

「転職の選択肢も多いため、転職を前提として就職する人も多い。近年は離職するまでの期間も短い傾向になっています」とも話しています。

新社会人の4月の転職サイト登録者数は2011年と比べると、約30倍に増えています。

ホラン千秋キャスター:
働き方は様々で、会社に行かなくてもいいという会社もありますし、昔と比べると、自らビジネスを始めることのハードルが下がっているということを考えると、企業はどうやって優秀な人に来てもらえるのかということを考えるのは当然の傾向なのかなと思います。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
転職が盛んになっていること自体は非常にいいことだなというふうに僕は思っています。

自分に合った仕事、向いている仕事、やりたい仕事に1回目から出会える可能性はかなり低いと思うので、色々な仕事を経験した上で、自分の人生を考えていくのは非常に大事だと思いますし、企業から見れば、優秀な人材を集めて生産性を上げていくことに繋がっていくと思うので、飲食店が休業日を作るということは非常にいいことだなと思います。

井上キャスター:
今までは企業が主体になって、個人が企業に合わせていくという文化でしたが、自分の商品価値を高めるためにどんどん転職していくというのは素晴らしい方向性なのかなというふうにも感じます。

■企業・自治体で“週休3日制”の導入進む

「職場に週休3日制を導入してほしいか」というアンケートをとったところ、「はい」が52.7%、「いいえ」が47.3%でした。

休みが増えた場合の時間の使い方では、

1位:趣味・娯楽 42.9%
2位:家族・パートナーと過ごす 32.4%
3位:睡眠時間 32.2%

実際に、週休3日制を導入している企業や自治体があります。

【企業】
ユニクロ
レゴランド・ジャパン
SOMPOひまわり生命保険 など

【自治体】
千葉県(6月~)
愛知・日進市(7月~)
北海道・浦河町(4月~) など

週休3日制にすることで、むしろ生産性が上がることも考えられますし、「週休3日制を導入しているんだったら入社したい」ということで、多くの学生が就職しにきてくれるかもしれない。企業としてどのように見定めるかということですね。

松田さん:
週に3日必ず休むというのもいいと思いますが、まとまった休みが取れるような仕組みを作って、普段では行けないところに行ったり、できない経験をしたりなんていうのもいいんじゃないかなと思います。

ホランキャスター:
世界的に見ると日本の生産性はものすごく低いんですよね。どう働いていけば、生産効率を上げつつ、人生の豊かさみたいなものもちゃんと担保できるのかっていうのをしっかり考える時代が来たんだなという感じですね。

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