パリ五輪マラソン女子代表の天満屋・前田穂南選手です。きのう(2日)行われた公開練習と記者会見で、改めて五輪への意気込みなどを語りました。
(天満屋 前田穂南選手)
「私の走りで元気や勇気を与えられたらいいなと」
きのう岡山市内の競技場に姿を現わした前田穂南選手です。前田選手は日本記録を更新した、1月の大阪国際女子マラソンの後にひざの痛みが出た影響で、本格的な練習を再開したのは4月末。
それでも5月の仙台国際ハーフでは優勝し、いまは、起伏の激しいパリのコースに対応するためクロスカントリーのコースで走り込むなど、五輪に向けた練習は順調にこなせているといいます。
(前田穂南選手)
「過酷なレースになると思うので、しっかり足作りをして準備して、元気な状態でスタートラインに立って自分の最大限のパフォーマンスを発揮したい」
その後、出席した記者会見では33位に終わった東京五輪を振り返りながら、パリの舞台は「楽しみ」と語りました。
(天満屋 前田穂南選手)
「前回はコロナ禍だったりして、縛りが多かったり、すごく苦しい感情の方が多くて練習も集中できないことがあったんですけど、その時期があって、経験できたからこそ、今があると思っているので、今回はすごく楽しみな気持ちの方が大きいです」
前田選手の両親も3年前とは違う、娘の変化を感じています。
(前田選手の母 麻理さん)
「東京五輪が終わって、怪我もしちゃって、その時に一回辞めたいと言った時があったんですよね。その時に私の方から、泣いていいよっていったら、がーっと泣いてスッキリしたのか、すぐに練習に行って」
(前田選手の父 哲宏さん)
「表情を見てもかなり変わっていますので、楽しんで取り組めているのかなと、その印象しか今はないです」
この日の夕方には、岡山陸上競技協会などが主催した「励ます会」で激励を受けた前田選手。今月(6月)中旬にアメリカ・アルバカーキに出発し高地合宿をしたあと、そのままパリに向かうということです。
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