5月31日、パリオリンピック・フェンシング日本代表が、東京都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を公開しました。
男子エペ団体のリザーブで代表入りしている新潟市西区出身の古俣聖(こまた・あきら)選手も練習に参加し、大舞台での目標と、ふるさとへ新潟の思いも語りました。

2023年のアジア競技大会では、男子エペ個人戦で決勝に進んだ古俣選手。
45年ぶりの快挙となる金メダル獲得とはなりませんでしたが、銀メダルに輝いています。

いよいよ7月26日に開幕の迫ったパリオリンピック。
前回の東京大会では、男子エペ団体は金メダルを獲得しています。

【古俣聖選手】
「1つ前の大会で優勝したチームが次の大会も優勝できるという競技ではないので、あまり連覇とかについては考えすぎず、その時できることに集中して優勝目指して頑張りたい思います」

その古俣選手が自宅で練習に打ち込む様子を、BSN新潟放送は11年前にも取材しています。当時15歳の古俣聖選手は「最終的な目標はオリンピックでメダルを取ることですけど、レベルアップしていけるように頑張っています」と力強く語っていました。

元日本代表でもある父親の治久さんは、古俣聖選手について「粘り強い性格」だと話してました。
「特別な理由がない限り毎日ここで練習をやってました」
「そこで弱音を吐いたことは、聖は一回もないんですよ」

その後、大学進学を機に親元を離れた古俣選手を訪ねた際、治久さんには印象に残った出来事があったそうです。

「これから飯を食おうかという時に、聖がいないんですよね。あれ、どうしたの?これから飯だってわかってるのに…と聞いたら、いや走ってたと…」
「夜中でも毎日、スマホとかタブレットとかでずっと自分のビデオを見てる…」

努力の末に夢舞台への切符を手した古俣選手に、父治久さんもエールを送ります。

「パリまで何もなく、普通に練習し、向こうに行って普通に試合してくればいい」「悔いなくやって欲しいだけですね」

古俣選手は、ふるさと・新潟の人々への感謝を忘れずに金メダルを狙いたいと、意気込んでいました。

「地元の友達とか、家族であったりとか、皆さんの応援のおかげで今まで競技を続けることができて…。会社のサポートがなければ絶対に海外遠征に回ることが不可能でしたし、こういった沢山の人たちのサポートのおかげで、ようやく出ることができたので、全力を尽くして金メダルを狙いつつ楽しんでいきたいと思ってます」

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