大相撲夏場所で初優勝を果たした、石川県津幡町出身の小結・大の里の祝賀会が金沢市内のホテルで2日開かれました。祝賀会には、支援者やファンなどおよそ550人が集まり大の里の登場に会場が沸きました。
【写真】金沢での「初優勝祝賀会」 大の里もリフレッシュ
大の里「ずっと夢だったので天皇賜杯をもった瞬間は最高だった。本当にたくさん応援してくれたことを実感したし、今場所に限らず来場所以降もしっかり頑張りたい」
二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)「大の里が優勝したのは皆さんの応援のおかげ。まだまだ上はあるという気持ちで戦ってくれるのではと思っている」
もともとは2月に新入幕を祝う会が予定されていましたが、能登半島地震があったことで6月に延期に。6月開催の会も当初は三役昇進の祝賀会でしたが、所要7場所での最速優勝の快挙を受けて、「初優勝祝賀会」に変わりました。
大の里「三役昇進パーティーが、まさか優勝の祝賀会という名前がつくとは。自分も想像していなかったので、本当にランクがどんどん上がってうれしいです」
大の里は1日、元幕内・石浦の間垣親方の断髪式に出席したあと、午後8時前に金沢に到着しました。翌2日は、午前中に避難所の慰問と午後は祝賀会に臨む過密スケジュールでの帰郷でした。地元の津幡町に立ち寄ることはできなかったそうです。
優勝を決めた翌日の会見では、金沢カレーの「チャンカレ」ことチャンピオンカレーが食べたいと話していた大の里ですが、その希望はかなったのか聞いてみると…
大の里「食べてないです。(祝賀会が)終わったらすぐ(茨城県の二所ノ関部屋に)帰るので。においだけかいで帰りたいですね」
チャンカレは次回以降のお楽しみになったようです。
場所が終わると、多くの部屋では1週間は稽古が休みになり、休養などに努めます。大の里のように優勝を決めると、なかなかリフレッシュもうまくいかないのではと思われるところですが、意外にも休日のルーティンは守っていました。
大の里「(優勝の翌日)普通に用事があったので、常磐線で電車乗って東京に行ってました。優勝しても次の日王将行ったりしていて、店員さんからびっくりされましたね」
優勝翌日は、飲食店で食事をしたりボウリングを楽しんだりしていたということです。
7月の名古屋場所は関脇に昇進することが確実で、大関取りの話題も取りざたされる場所になることは間違いない状況ですが、夏場所後の休みをしっかりとったと話す大の里は次を見据えています。
大の里「きょうまでたくさんお祝いしてもらえましたしたくさん休んだので、あしたから切り替えて頑張るだけですね」
上位陣をはじめ、優勝力士へのマークは当然厳しくなると予想される名古屋場所ですが、「たまたま優勝したと思われないようにしっかり稽古をして頑張りたい」と話す大の里。
地元・石川の多くの応援を一身に受けて、名古屋の土俵に臨みます。
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