止まらない物価高騰に電気代の値上げ。

6月からは定額減税が始まるものの、電気代への政府の補助金は5月末で終了することに加え、再エネ賦課金も値上げ。

これからの季節に必要不可欠なエアコンですが、やっぱり気になるのは電気代。

エアコンに頼り過ぎず、効果的に電気代を下げるには、直射日光や照り返しの「遮蔽(しゃへい)」が重要です。

これからの時期、直射日光に限らず、コンクリートやアスファルトからの照り返しも強烈になります。

窓の外側で日光を遮蔽をしないと、どうしても外からの熱がそのまま室内に入ってしまうので、可能であれば、窓の外側にすだれやシェードをかけ、直射日光や照り返しを“室外”で防ぐのが効果的です。

窓の中でも、南向きの窓は日差しが入りやすいので、特に要注意です。

どうしても室外に設置が難しい場合は、遮光カーテンやブラインドを活用してみてください。

冬場も考えるなら窓リノベ・最大200万円の補助金も…

一方、もう少し予算があるのであれば、夏だけではなくて冬まで見据え、窓のリノベーションという選択肢もあります。

国が推進する「先進的窓リノベ2024事業」は、既存の住宅の窓について、断熱窓への改修を促進し省エネ化を促すことで、電気代の軽減、CO2排出削減に貢献するなどを目的とする事業とのこと。

そもそも、家全体の熱損失について考えると、冬場に窓から流失する熱の割合は約6割、夏場にいたっては窓から7割を超える熱が流入してきます。

つまり、いくら冷房や暖房を使っても、窓から多くの熱が奪われたり、入ってきてしまっているということです。

そこで重要なのが「窓」の性能を高めること。窓の性能が高いと、熱損失が少なくなるだけでなく、室内の結露を減らしたり、ヒートショックのリスクの軽減、家を長持ちさせるなどの様々な効果があります。

国は令和5年度補正予算で1350億を計上しこの事業を推進していて、対象とする窓の数や大きさによりますが、1戸あたり5万円から最大で200万円もの補助金を受けとることができます。

例えば、既存の窓の内側に新しい窓を設置する「内窓設置」は、窓の大きさや性能にもよりますが、内窓1枚で最大112,000円の補助金を受けとることができます。

初期費用は一定程度かかりますが、今なら国の補助金があることに加え、長い目でみると、電気代が下がったり家を長持ちさせるなど、「お得」になるかもしれません。

ただし、この事業で補助を受けるには工事の請負契約が必要で、予算が尽きるまで、又は遅くとも2024年12月31日までに申請を行う必要があるなど、諸々の条件があるので、しっかりと要項を確認してください。

できることから始めませんか?

でもやっぱりお金がかかるのは気が引ける…ということであれば、まずは「すだれ」や「シェード」といった、日射遮蔽から始めてみるのがオススメです。

他にも、エアコンのフィルター掃除や、エアコンの室外機に日陰を作るのも、当たり前のことかもしれませんが、十分効果的で、電気代を下げる効果もあります。

熱中症が増えるこれからの時期。室内だからと油断せず、エアコンを活用したりこまめに水分補給をするなど、からだに気を付けてお過ごしください。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。