今回は「もっと地元に愛着を持ってもらおう」というある企業の取り組みを特集します。着目したのは、県民おなじみのアレでした。

街の人
「あ~かわいいですね、すごく」
別の街の人
「あ、なんかいいですね」

母親
「ねぇ、かわいいよね、これ」
子ども
「かわいいよね」
母親
「本当この間食べに行ったね」

おなじみ企業のロゴを身近に

街の人が興味を示したのは、井上商店、一久食品、瓦そばたかせ、やまぐち県酪。山口県民おなじみの企業のロゴやキャラクターが入ったグッズ。その名も「JiMOCCHA」!巾着袋にシール、キーホルダーにマスキングテープなど多彩なラインナップです。

グッズに込めた思いとは?

これらを作っている「やまぐち愛着プロダクト」の小笠原社長です。

やまぐち愛着プロダクト・小笠原靖社長
「山口県民の方が山口県に対して誇りを持つとか、愛着を持っていただきたい」

総合広告代理店を営む小笠原社長と、インテリア雑貨やデザイン文具のセレクトショップ「CrossLand」の今本社長がタッグを組んで取り組みは始まりました。プロジェクトの枠組み作りに、参加企業のブランドを大切にしつつ、客が「買いたい」と思える商品開発…構想から販売までには7年かかりました。

テスト販売、客の反応は?

現在、空港や駅、サービスエリアなどでテスト販売しています。その内の1つ、「CrossLand 山口総本店」では…

来店客(下関から)
「もう本当に地元の私の知っているものばっかりが、こんな形になるっていうのも不思議なものですけど、すばらしいアイデア商品だと思います。かわいいです!」
来店客(萩から)
「給食で飲んでたビンの牛乳のマークと同じなので、懐かしいなと思いました。お土産によくて、かわいいんじゃないかと思います」

デザインしていくうちに、女性客をターゲットに見据えるようになったそうです。

小笠原社長
「できあがったものを見たときにはこれは売れるなっていう風に思いました」

ロゴ使用料を山口県に寄付

不安は少しあったそうですが、客からの反応は上々で一安心。そして…このグッズのポイントは、地元への愛着を促すだけではないんです。先月、小笠原社長は県に100万円を寄付しました。ロゴの使用権として企業に支払うべき金額を寄付に回したもので、県内企業に就職した学生の奨学金の返還を補助する事業に充てられます。

小笠原社長
「山口県がより前向きにアクティブに向いていくための制度にお使いいただけたらという意味で、この寄付に至ったような感じですね」

今後も寄付は続けていきます。1番最初に参加することを決めた萩市の井上商店に話を聞いてみると…

井上商店・柳井正司統括チーフ
「お客様に手に取って食べていただくということを主な生業としているんですけれども、また違う形で、今回文具ということで、身の回りに置いていただける、そういった新しい企画だったのでやってみようと思いました」

県への寄付など「地域貢献につながることも、魅力の1つだった」と言います。「どこで買えるのか?」など多くの声を聞いていて、今後、取り組みが発展することを期待しています。

柳井統括チーフ
「井上商店のファンをどんどん作っていきたいというところもありますが、山口県の企業であったりとか、山口県自体を取り組みを通じて発信できたらなと思っております」

参加企業増やし山口県を盛り上げたい

今後を見据えて小笠原社長は、参加する企業を増やしたい考えです。

小笠原社長
「皆さんに愛される続ける商品を長く提供していきたいなとそれによって山口県が少しでも盛り上がってくれたらありがたいなという風に考えています」

これらのグッズは現在テスト販売中ですが、6月1日から空港や高速道路のサービスエリア、JR駅、百貨店などで本格的に販売開始となります。

<問合せ先>「やまぐち愛着プロダクト」TEL:083-922-1400

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