5月30日、静岡市のグランシップでかつて、清水エスパルスで活躍した村田和哉さんが講演会を開きました。これを企画したのは、なんと1人の高校生。目標を口に出し、自らが行動することで実現までこぎつけました。
井川健太さん、高校3年生。静岡北高校の生徒会長を務めています。生徒会長を決める学校内の選挙で井川さんは夢を語りました。
<静岡北高校生徒会長 井川健太さん(3年)>
「人生最幸、この言葉を唱え続け、そのまま、会社名にもした村田和哉さんの講演を実現することです」
Jリーグ清水エスパルスで活躍し、現在は、ふるさと・滋賀県で自らチーム「ヴィアベンテン滋賀」を立ち上げてサッカー選手を続ける村田和哉さんを学校の文化祭に呼びたいというのです。
<静岡北高校生徒会長 井川健太さん(3年)>
「自分の考え方が変わりました」
井川さんと村田さんの出会いは、いまから5年前。村田さんの講演を聞き、夢を持ち、チャレンジすることの大切さに気づきました。
<静岡北高校生徒会長 井川健太さん(3年)>
「(当時は)全然やりたいこともなくて、この後自分が何をしたいのか、将来どうしているのかとかも考えたことなかったんですけど、村田さんの話を聞いて新しいことにチャレンジしたいっていう気持ちが芽生えるようになりました」
特に心に残ったのが、「アホになれ、広い世界を見ろ」。
井川さんは、この言葉に背中を押され、カナダに留学します。
<静岡北高校生徒会長 井川健太さん(3年)>
「もう本当に毎日が新しいことばかりで、すごくいい経験になりました」
自分を変えてくれた村田さんの言葉をみんなにも届けたい。生徒会長に当選した井川さんは講演会実現のため奔走します。そして…
<ヴィアベンテン滋賀 村田和哉選手兼監督>
「いや~やってくれましたね。まさかこうなるとは!本当にうれしいです」
<静岡北高校生徒会長 井川健太さん(3年)>
「ここまで来られたのも、村田さんの言葉があったからだと思います」
<ヴィアベンテン滋賀 村田和哉選手兼監督>
「ほんまに?!めちゃくちゃいいこと言ってくれるやん」
グランシップの大ホールには、生徒や保護者などおよそ1800人が詰めかけました。
<ヴィアベンテン滋賀 村田和哉選手兼監督>
「お伝えしたいことは、やはりワクワクする夢を持つということです。みんなから笑われるくらいの夢です。人に夢を言って、笑われたら夢成立と思っておいてください」
「夢はかなうもの」、そして、行動することが大切だと語り掛けました。
<ヴィアベンテン滋賀 村田和哉選手兼監督>
「私なんて、僕なんて絶対そんなふうに思わず小さな勇気、小さな一歩が、未来を変える。世の中を変えていく。社会を変えていくんだということをぜひ思ってほしいと思います。ありがとうございます」
<女子生徒>
「夢は夢だからかなわないだろうって思ってしまうんですけど、これから人に笑われても、恥ずかしいと思わないで、自分の夢を大切にしようと思いました」
<男子生徒>
「(ぼくは)夢が定まっていないので、しっかり夢を定めて村田さんのような、自分の夢をかなえられるような人間になっていきたいです」
<ヴィアベンテン滋賀 村田和哉選手兼監督>
「きょう、どうでしたか」
<男子生徒>
「"最幸"でした!」
<静岡北高校生徒会長 井川健太さん(3年)>
「僕が夢をかなえられたように、みなさんも必ずできると思っているので、ぜひ大きな夢、すべてかなえて欲しいなと」
「夢はかなうもの」選挙公約から始まった夢物語は輪を広げ、新たな夢を生み出します。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。