今年度、新潟県内で初めて、クマによるけが人が出ました。
阿賀町でタケノコ採りをしていた50代の男性が、31日の朝クマに襲われ手や頭などをけがしました。男性は入院しましたが命に別状はないということです。

男性がクマに襲われたのは阿賀町黒岩の竹林で、警察や消防によりますと、午前6時半ごろ58歳の男性が自宅裏にある竹林でクマに襲われ、自ら119番通報したということです。

クマは体長1.5mほどで、男性はもみあいになり、手をかまれて右手の人差し指をけがし、額や後頭部に裂創を負ったということです。

【男性の家族】
「男性はガタガタ震えていた。だいぶここが血だらけだった」

男性は病院に運ばれ入院しましたが、命に別状はないということです。

現場は、JR三川駅から直線で1.8kmほど離れた阿賀野川沿いの集落で、警察では阿賀町と連携して、近隣住民に注意するように呼び掛けています。

【近隣の住民】
「まさかクマに襲われるなんて考えもなかった。犬の散歩もするので、これからどうしたらいいのかな…」

今年度新潟県内でクマによる人身被害は初めてで、県鳥獣被害対策支援センターは、「クマ出没警戒注意報」を発表しました。
あわせて、これからクマの活動が活発となるため、31日から2か月間を『クマ出没警戒強化期間』として県民に注意を呼び掛けるということです。

今年も各地で目撃情報が相次いでいます。

クマに出会わないために…
まずは出没地域に近づかない
そして山に入る際は、複数人で行動し、ラジオなど音が出るものを携行。
また、クマの活動が多くなる早朝・夕方の入山は避けましょう。
そして、エサになりうる生ごみや果樹は適切に処分することも大切です。

もし、クマに出くわしてしまったら…
慌てずゆっくりと後ろに下がってください。

さらにクマが襲ってきた場合には…
地面にうつ伏せになり頭や首、お腹を守ってください。
そして、両手で後ろの首をガードして
クマにひっくり返されないように両足を広げて耐えてください。
致命傷となるお腹などを守るため、被害を最小限に抑えるための姿勢となります。

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