日本の南の海上を北東に進んできた台風1号は、31日午前3時、温帯低気圧に変わりました。

一方、ベトナムの東の南シナ海にある熱帯低気圧が、31日午後9時までに台風に発達する見込みで、台風2号となる可能性があります。この台風はあまり発達せずに北上し、2日(日)午前9時には香港周辺の華南で熱帯低気圧に変わる予想です。そのあと東よりに進むため、2日(日)から3日(月)にかけては沖縄の先島諸島で警報級の大雨となるおそれがあります。

"台風2号"となる可能性のある熱帯低気圧の進路予想図(気象庁HPより)

こうした台風や熱帯低気圧は暖かく湿った空気でできた渦巻きですが、今週末、本州には「寒冷渦」と呼ばれる別の渦が近づいてきます。これは上空に強い寒気を伴った低気圧のことで、2日(日)夜の時点で日本海上空5500メートル付近には、氷点下18度以下の寒気が予想されています。

2日(日)午後9時の上空5500メートル付近の寒気の予想

この寒冷渦が近づいてくるため2日(日)~3日(月)は北日本と東日本を中心に大気の状態が不安定になり、急な強い雨や落雷・突風・ひょうなどが起こりやすくなります。寒冷渦の動きが遅いため、雨量も多くなって宮城県など東北地方の太平洋側を中心に大雨となるおそれがあります。

2日(日)午後9時の雨雲の予想。東北南部を中心に雨が強まる予想となっている。

土日は4月から毎週ずっと晴天が続いていた宮城県内ですが、今週末は特に2日(日)の午後から雨脚が強まることが予想されますので、今後の情報に注意してください。

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