鳥取県米子市で小売店のオープンが相次いでいます。
28日、山陰最大級の「メガドンキ」がオープンしたのに続き、30日は、山陰でスーパーを展開する「ホック」が、新たに大型店をオープンさせました。ただ、このエリアはスーパー激戦区。「ホック」の新店出店の狙いとは。

「いらっしゃいませー!」

28日、米子市にオープンしたのは「フーズマーケットホック両三柳店」です。

オープンを記念し、大きなベニズワイガニは、客も驚く1杯777円(税込み840円)。

国産ステーキ肉も、お得な値段で提供され、飛ぶように売れていました。

新たにオープンした店は、寿司や総菜が他の店舗に比べて2倍の品ぞろえと充実のラインナップ。

さらに、敷地内にはそば店と定食店も併設していて、その点でも通常の店舗とは一線を画しています。

お客さん
「特売のものを目掛けて来たんですが、特売があんまりありすぎて、ついつい買ってしまっています」

ところで、今回新たにオープンさせたこの場所は…

土江諒 記者
「新店の目の前を走るこちらは、通称・自衛隊道路と呼ばれ、交通量も多く、そしてドラッグストアのようなチェーン店も立ち並ぶエリアです。そして、スーパーマーケットも多く存在するエリアなんです」

オープンした場所は、米子市内の中心部を走る通称・自衛隊道路沿い。

近くには、他のスーパーマーケットや、ドラッグストア、ディスカウントストアも点在する、いわば激戦区です。

さらに、2日前には、わずか1.5キロほどの距離に山陰最大級の「メガドンキ」もオープンしたことから、競争はさらに激化すると予想されています。

なぜ、あえて激戦区への出店を決めたのでしょうか。

フーズマーケットホック 両三柳店 足立智昭 店長
「人口が非常に増えているところになるので、今後も人口が増えていくだろうということで」

このエリアは米子市で最も児童数が多い福米西小学校もあり、10年前と比べると、人口・世帯数ともに増加。商機があると判断したといいます。

また、この店舗は米子市内では5店舗目となりますが、同じ商圏に複数の店舗を出店しシェアを拡大する、いわゆる「ドミナント戦略」の効果も期待でき、配送コストの削減にもつながることから出店に踏み切ったということです。

フーズマーケットホック 両三柳店 足立智昭 店長
「ホックでも低価格で質の良い商品も取り揃えているので、味・品質に特化した高価格帯なものも同時に展開していきます」

米子の人口密集地で始まった「スーパー戦国時代」に注目が集まっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。