新潟県内では新発田市と胎内市で、廃タイヤの不法投棄が急増しています。一体誰が、捨てているのか…
現場を取材すると捨てられたタイヤにはある特徴がありました。

「これが今回不法投棄で集められたタイヤです」

新発田市の不燃物処理場に山積みにされた廃タイヤ。その数569本。その多くは先月から運ばれてきたものです。

この処理場には新発田市と胎内市で見つかった廃タイヤが運ばれてきていますが、ここ数年、その数は急増しています。

2022年度は227本でしたが、昨年度は682本とおよそ3倍に増加。今年度、すでに569本の不法投棄された廃タイヤが運ばれており、昨年度を超える見込みです。

実際にタイヤが不法投棄されていた胎内市の現場に行って見ると…
「こちらのガードレールの切れ目からこちらの水がたまっているこの区間になります」
これは去年11月に撮影された写真です。タイヤは無造作に置かれていて、用水路に落ちているタイヤもありました。

胎内市の住民が大量に捨てられたタイヤを見つけ、市に連絡したといいます。先月末には市の職員11人でおよそ160本のタイヤの処理が行われました。

【胎内市 市民生活課 宮﨑博 課長】「これは法律違反というのは間違いないです。捨てた方は法律を犯してまでやっているというところをしっかり認識してもらって、それは罪なんだということなんです。処分するにも皆さんの税金が投入されているということを考えてもらって、絶対にこういうことはしないでいただきたいというふうに思います」

胎内市は、防犯カメラや看板を立てるなど対策をしていますが、さらに山の奥へと進んでみると…【記者リポート】「あっ、ありました。タイヤが道の端っこに置かれています。全部でせて1、2、3、4、5本あります」

現場近くの住民は…
【近隣住民】「夜中に捨てていくんでしょう」

処理場に運ばれてきた廃タイヤの処分費用は税金で賄われ現時点でおよそ33万円かかる見込みです。

増えるタイヤの不法投棄…一体誰が…。

運ばれてきたタイヤを見るとある特徴が…
【リポ】「こちら不法投棄されたタイヤですが、全てホイールが抜かれた状態になっています」
【新発田広域クリーンセンター 肥田野正信 主任】「鉄とかアルミホイールは売れるので、売り物にならないゴムの部分が捨てられるのかなと思います」

新発田地域広域クリーンセンターによりますとタイヤのホイールとして使われている鉄は1キロあたりおよそ42円。アルミはおよそ230円で売買されているといいます。

【新発田広域クリーンセンター 肥田野正信 主任】「ある程度まとまった数が一度に投げ捨てられているので、恐らく個人の方ではないのかなと思います」

不法投棄を行った場合、個人の場合は5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方、法人の場合は3億円以下の罰金が課せられるということです。

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