札幌市のセンチュリーロイヤルホテルが、31日閉館するのに先立ち、ホテルの備品などが博物館に寄贈されました。
半世紀以上、札幌駅前のシンボルとして愛されてきたセンチュリーロイヤルホテル。
入居するビルが老朽化で解体されるのに伴い、31日で営業を終えることになっています。
このホテルの歩みや、北海道の観光の歴史を後世に伝えてもらおうと、30日ホテルの備品や資料が北海道博物館などに寄贈されました。
こちらは1980年代のパンフレットです。
当時の名称は「ロイヤル」ではなく、「センチュリーローヤルホテル」でした。
長年、レストランで使われてきたホテルのロゴが施された食器。
宴会場のウエイターの制服など、ひとつひとつの品にホテルの歴史が詰まっています。
HBCにはホテルが開業した日の貴重な映像が残されていました。
高度経済成長期の1973年5月にオープン。
高さ81メートル、最上階の23階にできた北海道唯一の回転レストランは、さっぽろテレビ塔と並ぶ、中心街を一望できるスポットとして話題となりました。
回転レストランから見える街の姿が時代とともに変わっていく中で、ホテルは変わらずに、結婚式や受験生の宿泊など、人々の人生の節目に寄り添ってきました。
センチュリーロイヤルホテル 桶川昌幸総支配人
「寂しい気持ちがやっぱり強い。それだけ古い歴史のあるホテルということで(閉館を知った)たくさんのお客さんから話をいただき、本当にありがたいことだと感じている」
センチュリーロイヤルホテルは、31日午前11時、最後の宿泊客を送り出し51年の歴史に幕を下ろします。
ホテルが入っていたビルは7月から解体が始まります。
ただ、新幹線の札幌延伸が遅れることもあり、跡地の利用については現在、再検討中だということです。
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