台風1号は、南大東島の東北東約170キロを1時間におよそ25キロの速さで北東へ進んでいます。
気象庁によりますと台風1号は、29日21時には南大東島の東北東約170キロの北緯26度25分、東経132度50分にあって、1時間におよそ25キロの速さで北東へ進んでいます。
中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで中心から半径35キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の南東側280キロ以内と北西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風の中心は、12時間後の30日9時には日本の南の北緯28度20分、東経134度35分を中心とする半径75キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されます。
24時間後の30日21時には日本の南の北緯30度10分、東経136度30分を中心とする半径105キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されます。
台風はこの後、温帯低気圧に変わり、48時間後の31日21時には日本の東の北緯36度25分、東経146度05分を中心とする半径155キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は990ヘクトパスカル、最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されます。
なお、台風や温帯低気圧の中心が予報円に入る確率は70%です。
台風の接近に伴い、31日は伊豆諸島で非常に強い風が吹き、海上はうねりを伴いしけとなる見込みです。
31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
伊豆諸島 20から24メートル(25から35メートル)
31日に予想される波の高さは、
伊豆諸島 5メートル
うねりを伴った高波に注意・警戒し、強風に注意してください。台風の進路等によっては、大しけとなるおそれがあります。
伊豆諸島では台風本体の雨雲や台風の北側に停滞する前線の影響で、31日は大雨となる見込みです。
30日18時から31日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
伊豆諸島 100から200ミリ
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。台風の進路等によっては、警報級の大雨となるおそれがあります。
続いては石川気象予報士の解説です。
石川博康 気象予報士
「台風1号は31日午前に関東地方に最も近づく見込みです。台風の中心に近い大東島地方では、大荒れの天気になる恐れがありますので、安全な場所で過ごすなど警戒をお願いします。
また台風の北側には前線を伴った雨雲があり、台風が近づく30日の夜から四国や本州の太平洋側を中心に雨が降りそうです。
台風が最も近づく31日は関東を中心に荒れた天気になる可能性があります。特に通勤時間帯は雨風が強まり、交通機関に影響の出る可能性があります。
また台風が予想より北寄りの進路をとると、さらに雨風が強まるおそれがあります。最新の情報をチェックするようにしてください。
台風は31日午後になると関東から次第に遠ざかる見込みです。ただ吹き返しの北風が流れ込んで、しばらくは風の強い状態が続く見込みです。気温も上がらず肌寒いでしょう」
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