ラーメンの単価に「1000円の壁」があるのはご存知ですか?最近、1000円超えのラーメン店が増えています。

■ラーメン1杯に“1000円の壁” お店側も苦慮

小笠原亘キャスター:
ラーメン評論家の山本剛志さんによると「20年以上前からラーメン1杯1000円を超えると売れないという常識から、どの店も1000円を超えないように値段設定をしていた」そうです。

しかし最近、1000円以内で食べられるラーメンが少なくなっているようです。

山本さんは「背景に多様化による“高級”ラーメンの登場や、麺などの原材料や電気・ガス代の高騰、人件費の負担増などがある」といいます。

実際に1000円の壁で悩まされるお店があります。東京・練馬区にある「家族のらーめん食堂 はないち」では、しおらーめんを990円で提供しているのですが、店主・伊藤綾さんは「本当は上げたいのですが、1000円以上にすると客足が遠のいてしまう不安も」と話しています。

そんな中、Nスタではある調査をしました。

【105人に聞いた ラーメンにいくら出せますか?】
・~999円:26人
・1000円~1499円:64人
・1500円~1999円:10人
・2000円~:5人

井上貴博キャスター:
ラーメンのクオリティを考えると、もっとお金をいただいてもいいのではないでしょうか。

萩谷麻衣子 弁護士:
850円くらいだと嬉しいですが、1500円くらいまでは出すかな…

ホラン千秋キャスター:
美味しいのであれば価格が高くてもいいという方もいる一方で、だったら安いお店に行こうと思う方もいます。お店側からすると、値段設定は難しいですね。

■高級食材使用 ラーメン1杯3500円 一方で500円で提供する店も

小笠原キャスター:
ラーメンに払える金額の壁は、世代にもよるようです。

▼60代/~999円
「私たち世代は安い物として育ってきたので、1000円以上なら違う料理を食べる」
▼40代/1500~1999円
「ご褒美ラーメンとして食べるなら、この金額出せる」
▼20代/2000円以上
「銀座で2700円のラーメンをこの前食べた。美味しいなら高くても食べたい」

東京・中央区にある「麺や 紀茂登」では、なんと特製ラーメンを3500円で提供しています。ここではミシュラン2つ星の高級和食店「紀茂登」と同じ食材で、スープの出汁は季節に応じて変更はありますが、アワビ、オコゼ、カツオ、鶏(3種)を、またチャーシュー・卵・海苔なども、こだわりの厳選食材を使っているそうです。

一方、物価高の中、東京・千代田区にある「天雷軒 麹町店」では、一番人気の「琥珀醤油ラーメン」を500円で提供しています。

お客さんからは「(一般的な店だとこの商品は)1000円以上するんじゃないですかね。それくらいの味はします」「大満足です」という声がありました。

「天雷軒 麹町店」丸山巧店長「スープに関しては魚介100%。アサリ・昆布・カツオ・アゴ、そのなかでも高級な食材を使っています」

他にも、低温調理のしっとりチャーシューや、焦がし玉ねぎなど、こだわりが詰まったラーメンですが、トッピングやご飯ものなど、他のメニューで売上を補っているといいます。

「天雷軒 麹町店」丸山巧店長「琥珀醤油ラーメンだけは『絶対値上げしない』という、こだわりがあります。小さいお子さまからお年寄りまで、いろんな方にお召し上がりいただきたいです」

ホランキャスター:
500円は衝撃ですね。

萩谷麻衣子 弁護士:
他にも何か食べてあげないといけませんね。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。