キンキンに冷やした喉ごしの良いそうめんを、めんつゆでツルツル食べるのは夏の風物詩のひとつですが、ご家庭によってどうやら食べ方にも違いがあるようです。
■そうめんの美味しい盛り方は氷水に?水を切って?
南波雅俊キャスター:
まず、そうめんの盛り付け方法ですが、「氷水に入れる」パターンと、「水を切ってお皿にのせる」パターンがあります。Jタウンネットがアンケートを行ったところ、「氷水に入れる」が46.9%、「水を切って皿にのせる」が53.1%でした。
「氷水に入れる」派からは「氷でキンキン。見た目も涼やか」という声がある一方で、「水を切ってのせる」派からは「水をよく切らないとつゆが薄まっちゃう」という声がありました。
実は、おすすめの盛り付け方があります。
そうめん研究家のソーメン二郎さんによると、「水を切って皿にのせる」方がいいそうで、「水につけると、麺が水をすってブヨブヨになります」とのことです。
なぜかというと、そうめんは手延べをするので、麺の中に空気が入っています。そのため、水を吸いやすくなってしまうので、ブヨブヨになりやすいそうです。
ギュッと押しつけて水を切る方が、美味しく最後まで食べられるということです。
■水を切って盛ると…麺が“くっつく問題”くっつかないコツは?
南波キャスター:
そうめんを食べていると“くっつく問題”がありますが、くっつく理由は表面のでんぷんなんだそうです。
でんぷんが出にくくなるコツをソーメン二郎さんに聞いたところ、「鍋に梅干しを入れると、梅干しのクエン酸ででんぷんが溶け出しにくくなり、コシが強くなる」ということでした。
あとは、YouTubeで753万回再生されている「恵美子さんの料理帖~田舎そば川原~」で話題の田舎そば川原の店主・川原恵美子さんの方法です。
沸騰したお湯に麺を入れて再沸騰したら、蓋をして火を止めて5分すると、表面にでんぷんが出にくくなるので、くっつきにくくなるということです。
■街のみなさんに聞いた、オススメのアレンジそうめんは?
南波キャスター:
あとは、そうめんを食べる上で、“余る問題”と“飽きる問題”があります。
2023年の夏は記録的な暑さでした。レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」によりますと、5月~9月にかけて「そうめん+アレンジ」の検索数が2022年と比べて13倍でした。2024年の4月・5月に関しては、2023年よりも検索数は増えているそうです。
では、どんなアレンジが多いのでしょうか。
白だしですっきり、爽やかに…
「夏はすだちが結構美味しいです。薄切りにして、皮をすって入れたり」
「おいしいです。結構さっぱりしてるので」
他にも、めんつゆにすりおろしたトマトやオリーブオイルなどを加えるという人も。
そして、スタミナをつけたいときには…
「ビビン麺みたいな。コチュジャンとお酢と白だしを混ぜて」
冷蔵庫にあるもので手軽に本場の味を再現できちゃうんです。
さらに…
「乾燥しいたけの出汁をとって、(豚)挽肉を炒めて肉味噌を作って、そうめんの上にのせちゃう」
ピリ辛にしたいときは、豆板醤を足して楽しんでいるそうです。
■そうめん“最強のアレンジ”は?「保存するだけ」
南波キャスター:
そうめんは乾燥しているので、賞味期限は約2年半あるということなんですが、小麦粉・粉物を研究している工学院大学応用化学科の山田昌治博士に“最強のアレンジ”方法を聞いたところ、「2025年の夏まで寝かせてください。そうめんは保存しているだけで、どんどん美味しくなります」ということでした。
実はそうめんは、1年目「新物」、2年目「古物」、3年目「大古物」となって、だんだん高価になっていきます。
理由は、そうめんの表面は乾麺の状態のとき油でコーティングされているますが、梅雨の湿気で油とタンパク質が結合して、小麦粉の酵素も活発になり、結合することで、よりコシが強くなるということでした。
ホラン千秋キャスター:
未開封のまま置いておく方がいいってことですか?
南波キャスター:
もし開けてしまったら、ジッパー付きビニール袋に入れて保存しておけばもつということでした。
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