北海道奈井江町で、クマが出没した際の駆除への協力を地元の猟友会が「報酬が不十分」などとして辞退したことを受け、奈井江町が報酬の増額を検討していることが分かりました。

 北海道猟友会砂川支部の奈井江部会によりますと、奈井江部会はクマが出没した際の駆除などへの協力を4月、奈井江町から要請されましたが、「報酬が不十分」などとしてこれを辞退していました。

北海道猟友会砂川支部 奈井江部会 山岸辰人部会長(23日)
「町が示した金額4800円(基本的な日当)、高校生のコンビニのアルバイト以下。命がけの仕事をこんな“びた銭”でやらなくてはいけないのか。やっていることに正当な評価をされていない」

 ヒグマなどのクマ類は4月に「指定管理鳥獣」に指定され、環境省によりますと、秋までに国から支援を受けられるよう準備が進められていますが、支援が始まる時期はまだ決まっていません。

 奈井江町によりますと、クマの駆除対策の報酬は1日最大で1万300円ですが、町として報酬の増額を検討しているということです。

奈井江町 三本英司町長
「思いがしっかりと伝わらなかったことに対しては反省をしなければならないことがあるのかと思う。まずは猟友会の人たちに協議の場にぜひ参加していただきたい」

 奈井江町は猟友会側と協議していく方針ですが、猟友会側は「終わった話」としています。

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